神奈川県立図書館所蔵CDショパン ピアノ作品全集の今回は第3回目です。
この第3集はノクターン集となっています。そのまず第1部っていうところです。
さて、ピアノ曲、特にショパンの曲で出てくる「ノクターン」とはいったいどういう曲なのでしょう?
夜想曲
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%9C%E6%83%B3%E6%9B%B2
もともと、ノットゥルノの名まえでは古典派の時代からありました。たとえば、モーツァルトも「セレナータ・ノットゥルノ」を書いていますし、実はそれほど奇異なものではありません。
ただ、このジャンルを有名にしたのはなんといってもショパンです。
夜想曲 (ショパン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%9C%E6%83%B3%E6%9B%B2_(%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%91%E3%83%B3)
この中で注目の記述は「フィールドのノクターンは、基本的にアルペジョの伴奏の上に歌曲風のメロディが歌われるという単純なもので、ベルカント唱法をピアノ音楽で表現することに長じ、デビュー当初、サロン向けの音楽を作る必要のあったショパンにとって、打ってつけの楽曲形式であったといえよう。」の部分です。
その意味では、とても「西洋音楽的」なジャンルともいえるかと思います。
そのせいか、このノクターンには有名な曲がたくさんあります。第1番、第2番はどこかで聞いたことがあると思います。特に第2番はBGMとしても人気が高い曲ですので、レストランや喫茶店で耳にしたことも多いかと思います。
夜想曲第2番 (ショパン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%9C%E6%83%B3%E6%9B%B2%E7%AC%AC2%E7%95%AA_(%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%91%E3%83%B3)
ショパンのノクターンの代表曲ともいえる曲で、ショパンのノクターンと言えばこれ!というべき曲です(実際ウィキでもその記述がありますね)。
どれをとっても幻想的でロマンティック。しかしよく聴いてみますと、その形式美の素晴らしいものがあります。上記夜想曲の説明を見てほしいのですが、ノクターンはABAの三部形式をとる簡潔なもので、それゆえに聴きやすさと美しさが同居します。
感心するのは、アシュケナージはこの有名曲群の前に、前奏曲とバラード、スケルツォを置いたということです。この点から俯瞰してみると、ショパンの音楽の美しさは果たしてその表面的なロマンティクさだけなんだろうかと、考えさせてくれます。むしろ、その裏に隠れているが、はっきりと表面に出てきている、形式や構造といったものもあるのではないか・・・・・
ここまで3つを聴いてきますと、ショパンのイメージが変わってくるように思います。
聴いている音源
フレデリック・ショパン作曲
ノクターン集�@
第1番変ロ長調作品9-1
第2番変ホ長調作品9-2
第3番ロ長調作品9-3
第4番ヘ長調作品15-1
第5番嬰ヘ長調作品15-2
第6番ト短調作品15-3
第7番嬰ハ短調作品27-1
第8番変ニ長調作品27-2
第9番ロ長調作品32-1
第10番変イ長調作品32-2
第11番ト短調作品37-1
第12番ト長調作品37-2
ウラディーミル・アシュケナージ(ピアノ)
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