かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

神奈川県立図書館所蔵CD:ラフマニノフ交響曲全集

今回の県立図書館のコーナーは、ラフマニノフ交響曲全集です。プレヴィン指揮、ロンドン交響楽団の演奏で、EMIの名盤ですね。

この全集を借りたきっかけは、以前ご紹介した、マゼール指揮ベルリン・フィルのCDを買ったことです。

今日の一枚:ラフマニノフ 交響曲第2番
http://yaplog.jp/yk6974/archive/114

その時にも述べましたが、彼の交響曲は結構有名であるがゆえに、買うのではなく借りることを選択したため、当時購入したのはこの第2番だけにしたのですが、もちろんほかも聴きたいという想いは強く、それが故にこの全集を借りたのです。そのことで第2番はかなりいい演奏を二つ(CDとデータ)持つこととなりました。

今回はあくまでもこの全集について言及します。

さて、この全集というか、ほとんど彼の交響曲の全集は、なのですが、どこかで「途切れる」のです。たとえばこの全集でしたら、2枚組でまず一枚目には第2番が収録されており、その後に第1番の第1楽章だけが収録され、第2楽章から第4楽章までは2枚目に収録されています。

できれば、こういったことはやめてほしいものです。別に番号順でなくても構いません。じっくりと各曲の全体を楽しみたいのです。しかし、CDではそれがなかなか難しいようですね・・・・・

こういった時、実は借りてくるというのはとてもいいこともあるのです。つまり、借りてきてそれをリッピングしてパソコンに取り込み、それを番号順に並び替えてしまえばいいからです。

とはいうものの、この全集でもそうでしたが、たとえば第1番を聴こうとするとき、第1楽章はトラックナンバーが4、第2楽章から第4楽章まではトラックナンバーが1から3なので、困ったことにそのままでは第1楽章は一番最後に再生されることとなってしまいます。ですので、私は通常通りの順番とは別に、汎用としてトラックナンバーを編集して番号順にきけるようにしてあります。こうしますと 番号順のみならず、どれか一つが聴きたい場合でも楽章順に再生してくれます。

実はこれこそ、図書館で借りてくる利点の一つなのです。たとえそれが順番でなくても、自分で編集してしまえばいくらでも順番で聴くことが出来ます。もちろん、CDを買ってきてもそれは同じですが、わざわざパソコンで編集して聴く人が果たして何人いらっしゃるでしょう。特にクラシックファンであるならば・・・・・

私もCD-Rに焼いていた時にはCD自体が順番でないといやだったのです。しかし、それを外付けHDにデータだけで取っておくようにした途端、こういう方法もあるな〜と思って、このラフマニノフはそのように編集したというわけなのです。その点では、私の視野を広げてくれるのにとても貢献している全集です。なぜならば、人の編集にこだわらなくても、自分で思い通りに編集することが可能だからです。

恐らく、この全集がまず第2番から始まっているのはそれがとても有名だからだと思うのですが、全集では「順番」にこだわる私としては、ラフマニノフ交響曲に関しては図書館で借りて本当によかったと思うのです。そのことが借りるジャンルのこだわりすら取り払ってくれたからです。

演奏としては、とても細部が分かり易いものとなっていまして、そのことで3曲それぞれの特徴も際立たせています。対位法を駆使しどちらかというとチャイコフスキーへの薫陶が強い第1番、ラフマニノフらしいロマンティックかつ重厚さが目立つ第2番、そしてかなり現代音楽的な色彩が強い第3番と、たった3つしかないのにそれぞれが強烈な個性を放っています。

そういったことに気が付いてきますと、ではほかの作曲家のは?と興味が向いてきます。そうなると本当に息せき切ったように借りまくることとなります。実際、同時期に私はハイドン交響曲を借りまくっていまして、実際次回はそれをとりあげます。

パソコンを持っていさえすれば、図書館で借りるということは十分自分の視野を広げてくれる素晴らしいことだと思います。となると・・・・・

CDでラフマニノフの全集を今後出す場合、図書館に買ってもらうことまで考えて今のままどれかを「断絶」させて全集を作るのか、それともあくまでもCDをデッキにかけて聴くということを考慮して全集を作るのかは、その販売実績を大きく左右するのではないかという気がするのです。

ちなみに、ラフマニノフ交響曲について知りたい!という方には、やはりウィキペディアが適当でしょう。

交響曲第1番 (ラフマニノフ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC1%E7%95%AA_(%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%8E%E3%83%95)
交響曲第2番 (ラフマニノフ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC2%E7%95%AA_(%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%8E%E3%83%95)
交響曲第3番 (ラフマニノフ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC3%E7%95%AA_(%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%8E%E3%83%95)

このような解説を十分に理解するためには、できればやはり全集はきちんと1曲全体が一つのCDに入っていることが大事なのではないかなと思うのです。その点で、この全集はとても残念な編集です。せっかく演奏はいいのに・・・・・



聴いている音源
セルゲイ・ラフマニノフ作曲
交響曲第2番ホ短調作品27(完全全曲版)
交響曲第1番ニ短調作品13
交響曲第3番イ短調作品44
アンドレ・プレヴィン指揮
ロンドン交響楽団



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