かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

マイ・コレクション:アツモン/名フィルの「第九」

今回のマイ・コレは、またまた第九です。いったい何枚持っているんだといわれましても・・・・・30枚くらいは^^;

で、今回取り上げますのは、アツモン指揮、名古屋フィルの第九です。このCDを買いましたのももう10数年前になりますが、そのころ私はいわゆる珍盤を第九に関しては探すようになっていました。

いや、それこそ第九は名演奏といわれるものも数多くありますから、それを抜かしていきなりそんなものをとおっしゃる向きもあるかと思います。まあ、それは確かに今振り返ってみればおっしゃる通りですが、当時はとにかく珍しいものは買っておこうという感じで購入していました。

その珍しいものの中に、実は地方オケの演奏というものもあるわけです。関東にてそのほかの地域の国内オケの演奏を聴けるなんてそうそうある話ではありません。たまにNHKで放送してくれるくらいです。

で、たまたまこのCDを見つけたのです。レーベルはLIVE NOTE。このレーベル、実は以前私が初めて第九を歌った演奏を取り上げた時のレーベルなのです。だからこそ、目に留まったのです。


マイ・コレクション:ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱付」http://yaplog.jp/yk6974/archive/333

このレーベルは本当に日本のアーティストの演奏を頻繁に取り上げますので、日本人の演奏が聴きたければまずこのレーベルですね。第九もこれだけでなく大阪センチュリーもありますし、以前はバッハのマタイ受難曲ですらありました(廃盤になったようですが)。それくらい、今では実績のあるレーベルへと成長しました。

この当時はまだまだこのレーベルが置いてあるだけで「おお!すごい!」と感動したものですが、今では「あ、あるのね」っていう程度までに私の中ではなっています。

そんなレーベルから出ているこの演奏、まだ愛知芸術劇場ができる前の演奏で、会場は名古屋市民会館。録音を聴いている限り、そんなに音が響かない感じもなく、いいアンサンブルを聴かせてくれます。

むしろ、昔の多目的ホールゆえ、各パートの音がはっきりと聞こえてきます。そのアンサンブル、アインザッツがいいこと!今聞きましても本当に驚きです。じつはこの演奏、私が持っているいくつかの地方オケの第九の中でも一位二位をあらそう演奏です。これに匹敵するのは、今のところ山田一雄/札響だけです。

ソリストも実力ぞろいで、地方オケと言ってバカにしてはいけません。この演奏、1990年なんですよ。今から今年(2010年)でちょうど20年前です。それで素晴らしいアンサンブルを聞かせてくれます。合唱団も県合唱連盟がおそらく傘下の合唱団から募った、やる気のある方々ばかりと推測されます。とてもアマチュアとは思えない力強く統制のとれた合唱を聞かせてくれます。

こんな第九を待っていた!と当時は小躍りしました。それくらい、在京のオケにも負けない、集中力のある演奏です。



聴いているCD
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
交響曲第9番ニ短調作品125「合唱付き」
常森寿子(ソプラノ)
春日成子(アルト)
藤原章雄(テノール
池田直樹(バリトン
愛知県合唱連盟(合唱指揮:高橋昭弘、長谷順二)
モーシェ・アツモン指揮
名古屋フィルハーモニー交響楽団
(LIVENOTES 20LN003)