かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

友人提供音源:大田区民第九合唱団第4回定期演奏会

今回の友人提供音源は、前に私が所属していた、大田区民第九合唱団の第4回定期演奏会の記録です。この時はメインがモーツァルトのレクイエムでした。

そのレクイエムから始まります。ソプラノはややぶら下がり気味で、テノールはやや喉で声を出している感じですが、まあ、今聴いてもよく歌っていますね。

確かに今顧みればダメな部分は結構あるのですが、それでも全体的にはアマチュアにしてはよくやっているのではないかと思います。

テンポも奇をてらわず、いい感じです。指揮している人は結構ゲネプロと本番でテンポを変えますので・・・・・

ただ、一つ思い出したのですが、ラクリモーサで音の最後をあまり伸ばさないように、まるでだんだん息絶えるように演奏しています。そういえば、そんな指示が出ていたなあと思います。団員はちょっと面を食らったようですが、実は私はN響定期演奏会モツレクをやった時の演奏がそうだったので、さほど驚かなったことを覚えています。

奉献唱からはだんだん合唱団にエンジンがかかってきたようで、調子が上がってきているのが発声およびアインザッツ等に反映されてきています。

全体的にはとてもバランスがいい演奏です。もちろん、プロに比べれば技量は劣ります。しかし、たとえばガーディナーが犯してしまった失敗はしていません。まあ、この指揮者はモーツァルトの和声学をアマチュアも勉強すべしという人ですからそうなるよう指示をしてくれないと困るのですけどね・・・・・・

ただ、それは合唱団が指揮者をきちんとリスペクトしていたからこそでもあります。まあ、この時期まではと申し上げておきましょう・・・・・

ソリストは悪くないんですが、やっぱりちょっとソプラノが・・・・・先生、そこまで肩に力を入れなくてもプロなんだから十分声出るでしょ?といいたいところです。女性は胸で発生するのがちょっとあだになっているような気がします。多分、ご本人はわかっているとは思いますが、集中するとその意識が飛んでしまうんでしょうね。まあ、私もそんな点はあるので人のことは言えませんが・・・・・

アンコールは、同じモーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」。この指揮者、そこでやってしまいました、お得意の編曲。ふつう最後は弦だけで静かに終わるのですが、トランペットの見事なファンファーレ。これは賛否が分かれるでしょうね〜。和声としてはいいと思うんですが、果たしてその最後がこの曲に適しているかどうかは、皆さん次第、ということで・・・・・・

1プロはモーツァルト交響曲第41番。つまり、オケだけです。まあ、この演奏会は合唱団の定期演奏会を借りてオーケストラのお披露目も兼ねていたので、当時はまあ仕方がないかなと思っていましたが、今聴きなおしてみますとこれがアマオケかと思うくらい上手なんですね。いやいや、失礼しましたという感じです。だからこそ、モツレクを合唱団は上手に歌えたのだろうなと、今となっては思います。



聴いている音源
大田区民第九合唱団第4回定期演奏会
守谷弘指揮
大田フィルハーモニー交響楽団
大田区民第九合唱団、ほか
(友人製作のCD-R、非売品)