かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

想い:カザルスホールは残せないのか

今日は、久しぶりにコラムをお届けします。

東京・御茶ノ水にある、日本大学カザルスホールが、今年(2010年)3月31日をもって使用を停止するとの発表が、大学当局からありました(実際、公演は現在一つも行われていないようです)。

残念です・・・・・・

特に、私は付属校の出身であるだけに、くやしいです。大学の校歌には「国の名負いて」とありますし(私は大学は日大ではないのですが、付属校では大学の校歌も教えるため)、高校の校歌にも、その大学の校歌を受けて「(国の)文化の守り」とあるのが、私は誇りでした。

その、国の名を負っているはずの大学が、その名を汚すような行動をとる・・・・・

そもそも、2002年にカザルスホールが閉鎖の危機に陥った時、カザルスの名を負っているために、以前と変わらず維持すると発表したはずです。それこそ、「国の名を負っている」大学であるからこそ・・・・・

それが、どうやら取り壊しという情報すら入っています。しかも、規定路線のようです。それには、断じて反対します。大学の名を汚すことですし、それ以前に日大は「国の名を負っている」という誇りは、一体どこへ行ったのでしょうか。

石原都知事がどう動くのかという方もいらっしゃいますが、私は全く動かないだろうと思います。理由をあげつらえば文化的な点から政治的な点まで様々ありますが、私は総合的に考えて、石原さんは全く動かないだろうと思います。

であれば、私たち市民の出番のはず。何か方法はないのかと、考えあぐねています。

あれだけのホールはそう簡単に買い取れる話ではありませんし、しかもすでにホールは日大の敷地となっているため、容易ではありません。つまり、他人に介入することになりますから・・・・・それが、さらに悔しく思うのです。

少なくとも、ホールを使用する方向で、計画の見直しをして欲しいと嘆願書を出すくらいでしょうか。勿論、日大側の計画もあるのだと思いますが、それにしてももし取り壊すとすれば、あまりにも自分勝手すぎる行動だと思います。

日大出身者の中にも、心ある方々がいらっしゃると、私は思っています。そんな方々と連帯する方法を、今私は考えています。

ちょうど、今カザルスホール・アンサンブル2002の演奏を聴きながら、どうすればこの素晴らしい「ホールの響き」を残せるかと、思いをはせています。

これだけではありません。このホールは、BCJが始めて出したアルバム「ヨハネ受難曲」を収録したホールでもあります。そういう誇りを、国の名を背負っている大学であるからこそ、考えてほしいと思います。

私は、母校の付属校の校歌の一節である「文化の守り」に忠実に、この問題を考えたいと思います。そして、その実現に向けて何か行動したい・・・・・そう思います。