かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

神奈川県立図書館所蔵CD:ベートーヴェン ピアノソナタ全集6

県立図書館所蔵CDコーナーのベートーヴェンピアノソナタ全集の、今回は第6集です。山根弥生子さんのピアノで、第18番から第22番までの3曲です。

そう、番号が飛んでいるんですね、ここで。当然私は第2集を借りるときにこの第6集も番号を確認しています。なるほど〜、これは面白いな〜、と。

ですから、第2集同様、この第6集もこの全集を借りようと決断したひとつの材料であったことは間違いありません。

2曲目は第21番「ヴァルトシュタイン」。ちょうどこの音源を借りたとき、マイミクさんのリサイタルへ誘われ、ハンマークラヴィーアを聴いたのでした。ヴァルトシュタインとハンマークラヴィーア。どれもベートーヴェンピアノソナタのうちの名曲中の名曲。

絶対に全曲が聴きたい!と心は踊っていったのを覚えています。こんな思いはクラシックで随分久しぶりでした。ベートーヴェンの弦四とピアノソナタ、そしてハイドンのミサ曲で図書館で全曲聴くという楽しみを覚えてしまった私は、もう図書館へ行かずに済ますことはできなくなっていました。

何の縁で図書館とかかわりを持つかなんてわかりませんね〜。社会人になってもう図書館などは定年退職するまで無縁だろうと思っていた私にとって、意外な転機でした。CDで関係を持つようになるとは。

その路線を決定付けたきっかけにもなった音源でもあります。

考えてみると、私のクラシックの聴き方って個性的だなあと思います。単に楽しむだけではなく、どうしてもその曲の背景や歴史を知らないと気がすまない性分。確かにそれはいい聴き方かもしれませんが、専門家がやることにも近い部分でもありますから、素人があまり手を出さないほうがいいのかもしれません。

でも、史学科出身という私の性分が、それでないと許さないんですね〜。楽しむだけではだめなんです。知識欲ってやつですね。それを満たさないとどうしてもだめなんです。

そこが、専門家と対立するひとつの理由かもしれません。まあ、最近ではあきらめています。これは自分の性分だ、と。それでストレスを感じたところで、じゃあその性分は変えられるのか、と。いやあ、どうしても変えることはできませんね〜。

この第6集も、実はヴァルトシュタインと第22番は2楽章形式ですが、そんなところに目が行ったりして。おい、それに関心もってどうするんだって意見が出そうですが・・・・・・でも、面白いじゃないですか。交響曲ならば基本的に4楽章と決まっていますが、ピアノソナタは2楽章から4楽章まであり、ヴァラエティに富んでいます。

そんなことを教えてくれるのも、全集で作曲順に聴いてくるという楽しみでもありますね。まあ、そんな聴き方もある、ってことです。



聴いている音源
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
ピアノソナタ全集6
ピアノソナタ第18番ホ長調作品31-3
ピアノソナタ第21番ハ長調作品53「ヴァルトシュタイン」
ピアノソナタ第22番ヘ長調作品54
山根弥生子(ピアノ)
(ADAM ACD0038)