かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

神奈川県立図書館所蔵CD:ベートーヴェン ピアノソナタ全集5

今週の県立図書館所蔵CDもベートーヴェンピアノソナタ全集で、今日はその第5集です。勿論、ピアニストは山根弥生子さんです。収録曲は第15番から第17番までです。

特に第15番は私のマイミクさんのおひとりが好きな曲と伺っておりましたので、とても楽しみに聴いた曲です。しかも、交響曲第6番と同じ標題がついているので、それも興味ありました。

ハイドンドヴォルザークとこのベートーヴェンを借りながら、それをリッピングしライブラリが増えてゆくのはとても楽しい作業でした。特にベートーヴェンピアノソナタが加わってゆくのは、無上の喜びでした。

そんな気持ちを察するかのような、第15番の第1楽章・・・・・聴いたときに涙が出ました。これはマイミクさん、いい趣味していらっしゃるな、と。

順番に聴いてくるだけでも、ベートーヴェンピアノソナタの豊かな世界を知ることができるというのは、とてもしあわせだなと思ったのは間違いありません。ただ闇雲にベートーヴェンピアノソナタを全曲聴くというのもすばらしいですが、こうやって作曲順に聴くという作業も、また豊かな感性を与えてくれます。

特に、この「作曲の順番に」というのが、史学科出身の私にとって知的好奇心を満たすものでもあり、とても重要な作業なのです。ベートーヴェンのたどってきた足取りをたどることで、気がつくことがたくさんあります。学校の道徳の時間で教えられる以外のベートーヴェンの素顔に触れることができるのは、やはり室内楽ピアノソナタだと私は思います。

そういう意味では、ベートーヴェンの晩年の弦楽四重奏曲をあまり評価しなかったり、ピアノソナタをあまり音楽鑑賞で聴かせない今の教育というものは、どこか間違っているんじゃないかという気がしてなりません。

その点、図書館ならそんな偏向をぶっ飛ばす資料がそこらじゅうに転がっています。教育の偏向ぶりを批判するなら、まず図書館通いからだあなあと思います。

特に、神奈川県立図書館には、そんな資料がごろごろころがっていると、今回は申し上げたところで筆をおきたいと思います。



聴いている音源
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
ピアノソナタ第15番ニ長調作品28「田園」
ピアノソナタ第16番ト長調作品31-1
ピアノソナタ第17番ニ短調作品31-2「テンペスト
山根弥生子(ピアノ)
(元CD:ADAM ACD0037)