かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

神奈川県立図書館所蔵CD:ベートーヴェン ピアノソナタ全集2

今回の県立図書館所蔵CDもベートーヴェンピアノソナタ全集で、その第2集となります。ピアニストは勿論山根弥生子さんです。

この全集を借りる決断を下す決定的な材料が実はこの第2集にありました。それは、本来なら第4番が頭にくるはずなのに(番号順に収録されていますから)、第20番が最初に来ている、という点です。

これは以前彼のピアノソナタを特集したときにも申しましたが、実は第20番、第19番、そして第4番という順番で作曲されているんですね。そのため、第20番を最初に持ってきたわけなのです。

もし、このCDを借りていなかったら、ウィキで調べない限りもしかすると第4番のほうが第20番より先に作曲されていたと私は勘違いしていたかもしれません。解説が特になくても、作曲年のデータとその順番だけで作曲年の順番がわかるように、この全集はなっています。

私のように、ほとんど初めて彼のピアノソナタを聴く、という人には最適の音源だと思います。それを端的に表しているのが、この第2集だと言えましょう。

演奏そのものを評価するのはやめにしておきます。散々特集でやりましたし、それに私の中にはベートーヴェンピアノソナタはもっといろんな演奏を聴きたい、という気持ちが芽生えていまして、実際既にグルダは借りようかなと思っています。データ整理の問題があって今はまだ借りていませんが、いずれグルダかグールドは借りたいと思っています。

この全集は彼のピアノソナタが好きな人たちにはかなり有名な全集らしく、mixiのコミュには山根さんのお名前が全集を出している演奏者としてしっかりと記載されています。私は全部借りた後そのコミュに入りましたが、それほどすごい人とは正直思っていませんでした。

前にも述べたと思いますが、彼のピアノソナタは4楽章形式よりもそのほかの楽章形式の方が多いのですが、すでにこの第2集でそれを見ることができます。第20番と第19番が2楽章、第4番が4楽章、第5番と第6番が3楽章とバラエティに富んでいます。そんな楽章形式の変遷をたどることができるのも、この全集のひとつの特長になっています。

この全集はそういう意味で、レファレンスで使える重要な資料として国内盤のなかでは一級であると私は思います。勿論、素人にも楽しめますし、図書館でこれに比肩するのはグルダの演奏の全集だけであるということだけは申し上げておきましょう。

え、グールドはって?彼の演奏が悪かろう筈はないと思っていますが・・・・・・彼の全集は確か完全に番号順だったと思います。つまり、本来第4番より古い作品を後に持ってきている、ということになりますので、ベートーヴェンピアノソナタの変遷をたどるという意味において、それは意味があるのかどうはわかりません。それでも借りたいと思っているのは、その演奏のすばらしさを感じ取りたいから、です。

聴いている音源
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
ピアノソナタ全集2
ピアノソナタ第20番ト長調作品49-2
ピアノソナタ第19番ト短調作品49-1
ピアノソナタ第4番変ホ長調作品7
ピアノソナタ第5番ハ短調作品10-1
ピアノソナタ第6番ヘ長調作品10-2
山根弥生子(ピアノ)
(元CD:ADAM ACD0034)