かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

神奈川県立図書館所蔵CD:ドヴォルザーク 交響曲第5番・序曲「我が家」

今回の県立図書館所蔵CDは、ドヴォルザーク交響曲第5番と序曲「我が家」です。指揮はオトマール・スウィトナー、演奏はシュターツカペレ・ベルリンベルリン国立歌劇場管弦楽団)です。

昨年の1月から2月にかけて、私はドヴォルザーク交響曲を相次いで借りています。マーラー交響曲や、ハイドンのミサ曲、そしてベートーヴェンのピアノ・ソナタに混じって・・・・・

そのきっかけは、mixiの私の日記についたコメントでした。「第5番は鉄道の音がモティーフとされているそうですよ」

実は、以前から私は彼の交響曲を集めたいと思っていました。その端緒となったのは先日も取上げました第9番「新世界より」ですが、その後私は第8番を買い求めます。そのカップリングが第4番で、それを聴いたときに、集めてみたいとはっきりと意識しました。

新世界よりしか知らなかった私の視野は、第8番と第4番によって一気に広がったのです。その後、第1番「ズロニツェの鐘」を中古で買い求めます。

ところが、一旦そこで止まってしまいます。その後、ブラームスを集めることに傾注したことと、モーツァルトの宗教曲への興味と、ブラームスつながりでマタイ受難曲を聴いたのをきっかけにBCJヨハネを聴いてしまったことで、BCJのCDを集め始めたからです。

そのため、ドヴォルザークはすっかり忘れ去られた状態になっていたのです。

それをよみがえらせたのが、実はマーラー交響曲を借りることで、マーラー交響曲を集めながら、そうだ、ドヴォルザークをふたたび集めなおしてみようかなと思って、棚を見てみましたら、な、何と、そこにあったのはもう買うことはないだろうと思っていた、スウィトナー/シュターツカペレ・ベルリンのCDじゃあーりませんか!

ですが、実は借りるならチェコ・フィルがいいと思っていた私にとって、いくら好きなコンビだからといって決断するにはちょっと時間が要りました。そのため、そのときは試しに借りてみようという思いしかなかったです。そう考えた理由は、実は全曲そろっているのは、このコンビしかなかったからです。つまり、図書館には彼の交響曲全集がなかったのです。

で、そのときに頭によぎったのが、上のコメントだったのです。ならば、いっそまず5番をためしに借りてみよう、と。

ところが、それが何とも皮肉なことに、好みど真ん中だったのです。テンポのよさ、それによるメロディの際立ち。まさしく、私が好きな演奏でした。

そうなると、息せき切って借りはじめます。それを加速させたのが、同時鑑賞会でした。そのときちょうど第6番を借りていて、鑑賞会でも第6番という、運命的なめぐり合わせでした。その後、他のものと一緒に借りながら一気にそろえてゆきます。春先には、全てそろえてしまうという結果になりました。

もともと、1番と4番、そして8番と9番の4曲は持っていたわけですから、残り5曲をそろえればよかったわけですが、当時私の興味はドヴォルザークだけでなく、マーラーハイドン、そしてベートーヴェンと一気に広がっていました。特にハイドンベートーヴェンは数が多いものへ興味がわいていたせいもあり、ドヴォルザークだけ集中してというわけには行きませんでした。

ただ、図書館は公共のものですから、当然他の人が借りている場合も多いわけです。点数は6点までで、その上予約は3点までしかかけられないため、どうしてもいくつかは現地で選ぶというケースが発生します。そのケースを利用して、ドヴォルザークは集めることにしたのです。

そうしますと、かなり効率が良かったですね。ドヴォルザーク交響曲が集まった時には、すでにハイドンのミサ曲とベートーヴェンピアノソナタを全曲集めていました。その上、さらにモーツァルトのピアノ協奏曲へと軸足を移していました。

実はこの第5番が端緒となって、私の交響曲のふるさとを訪ねるたびが図書館において始まります。つまり、モーツァルトハイドン交響曲を全曲借りるという、壮大な計画です。以前の買うことを前提ならば資金面から一体いつになるのかわからなかったこの作業ですが、かなりの短時間で終わってしまったのが夢のようです。まあ、その後押しをしてくれたのが定額給付金だったのですが・・・・・それについては、また別の機会に。

序曲「我が家」はとても暖かく、題名どおりの曲ですが、彼の序曲に触れたのは実はこれが初めてで、そういう意味でも実際借りてよかったなあと感じました。そのため、ドヴォルザークの残りの交響曲は、全てこのコンビで借りようと決意しました。まさか、友人からナクソスでいただけるなんて、当時は予想していませんでしたから・・・・・・

この5番はいろんな意味で、私のクラシックへのアプローチを変えた一曲です。



聴いている音源
アントニン・ドヴォルザーク作曲
交響曲第5番ヘ長調作品76
序曲「我が家」作品62
オトマール・スウィトナー指揮
シュターツカペレ・ベルリンベルリン国立歌劇場管弦楽団