かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

ベートーヴェン ピアノソナタ第5番ハ短調作品10-1

さて、今日はピアノソナタ第5番を取上げます。第5番〜第7番までは作品10の三部作です。面白いのは、第5番と第6番は三楽章形式、第7番は四楽章形式という折衷になっている点です。

第5番は形式的にはそれまでのピアノソナタと同じなのですが、第1楽章を聴きますと、そんな気持ちはどこかへ飛んでゆきます。

短調の深い調べ。スピードを伴いつつ感情がだんだん激しくなっていくがわかります。この曲になんで今まで出会わなかったのだろう、これほどにベートーヴェンが好きなのに・・・・・

もちろん、第九は今でも好きですし、私の中では特別であるがゆえによく聴く曲でもあります。しかし、この第5番も私の心をたたいてきます。君の心はいまどうなのだ?どう生きるのだ?と問いかけてくるようです。

第2楽章は一転して落ち着いた静かな曲です。うーん、そうだなあ。私の人生、今までどうだったろうか。なんて思ってしまいます。

って、ベートーヴェンはこのとき、まだ青年なのですね。彼がおませなのかそれとも私がまだまだ青いのか・・・・・

深い思索の世界へと誘います。

そして、第3楽章は聞かせてくれます。まるで鐘のようなトレモロ!おや?って聴き入ってしまいます。テンポも速いのでピアニストも大変だろうと思いますが、そんなことを思わせないような山根弥生子さんの演奏です。他の人のもぜひとも聴きたいですね。

最後は終わったの?っていう感じで終わります。初期の作品はこのような終わり方が多いですね。もしかすると、初演では第6番や他の曲を続けて演奏したのかもしれません。ウィキペディアではそこまで出ていませんでした。これは本当にベートーヴェン事典を買わないと・・・・・

そのような終わり方をされると、知りたくなりますよ〜。なんでそんな中途半端な終わり方をするのか。確かに作品10三部作の第1作目ですが、弦楽四重奏ではそんなことがないわけなのです。いずれ弦四はまたこのような形で取上げますが、比較して見ますとピアノソナタにそのような「終止」が多いことに驚かされます。

いつか、musiker氏などが書いてくださるとうれしいですね。もしかするともう書いていらっしゃるかも!もちろん、事典を買いましてもしわかりましたら、私が書きたいと思います。