この前の金曜日、テレビを見ていましたら、ボロディンの「だったん人の踊り」を歌うというので、期待してみていましたら、実はだったん人をモティーフにした歌謡曲でした。
で、今日はそれをきっかけに、本物の「だったん人の踊り」を聴いています。
もともと、この曲はボロディンのオペラ「イーゴリ公」の中の曲です。イーゴリ公がだったん人の敵に捕まり、そこで催される宴を描いたシーンです。ですので、オーケストラ単独で演奏されることが多い曲ですが、本来は合唱がつく曲です。私が聴いているのも合唱つきで、ヴァレリー・ゲルギエフ指揮、サンクトペテルスブルグ・キーロフ管弦楽団および合唱団です。
まず、オーケストラの導入部があり、その後女声合唱が始まります。これがまるで中央アジアを思わすような美しさです。
しかし、それが終わるとパッセージが早くなり、何かが始まる予感を表します。
そして、だったん人の混声合唱が始まります。歌詞は、だったん人の王をたたえる歌。時に美しい女声合唱が入りながら、だんだん盛り上がってゆきます。最後は、混声合唱の大合唱で終わります。
合唱部分は特にテノールが高く、歌うのに一苦労です。実際、私は歌ったことがあるのですが、最高音は死にそうになります><
第九より、高いのではないでしょうか。
オケ単独でもすばらしい曲ですが、一度合唱つきを聴いてしまうと、合唱なしなんて考えられなくなります。音が高い分、テノールパートが目立つ曲でもあります。それに酔っちゃうかもしれませんけどね。是非、お試しあれ!