かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

コンサート雑感:クレセント・フィルハーモニー管弦楽団第34回演奏会を聴いて

コンサート雑感、今回は平成31年1月20日に聴きに行きました、クレセント・フィルハーモニー管弦楽団の第34回定期演奏会をご紹介します。

クレセント・フィルに関しては、前に取り上げていますが、中大オケのOB・OGが中心となって結成されたアマチュアオケで、中には学生も含まれます。

http://crephil.moo.jp/

コンサート雑感:クレセント・フィルハーモニー管弦楽団第33回定期演奏会を聴いて
https://yaplog.jp/yk6974/archive/1791

このときの演奏はソリストがどうにもならなかったのをよくフォローし、かつメインでは本当に情熱的ですばらしい演奏をして、もうプロオケなど聴きに行かなくてもいいと最終判断させてくれたのでした。

ですから、今回もとても期待して行きましたが、今回はこのところの定番なんですが、調子が悪く1プロは聴けずじまい。ホールに着いたときにはすでに休憩でした・・・・・うー、「くるみ割り人形」、聴きたかったなあ。

しかし、メインのチャイ1「冬の日の幻想」はしっかりと聴けたのは本当に良かったです。ただ、ホールがって思いました。ホールは八王子市南大沢文化会館主ホール。内装はおお!って思うんですが、残響が・・・・・典型的な多目的ホールなんですよねえ。

けれども、演奏は本当にすばらしいものでした。第1楽章の熱さ、第2楽章のカンタービレ、第3楽章の軽妙さ、そして第4楽章の壮大さ。どれも感動的でした。ただ今回気になったのは、低弦の音の痩せ方と金管でした。低弦は社会人が多いせいなのか、体がかなり動いているにもかかわらずちょっと痩せ気味かなあって思いました。このあたりはむしろこのような多目的ホールのほうが顕になりますね。このあたりまだ弦には伸びしろあるなって思いました。

ヴァイオリンは対向配置なのにアンサンブルは素晴らしかったと思います。そして金管。フルートは学生が入っているにもかかわらず今回も絶好調!ところが、ホルンやトロンボーンが少し調子悪いなって思いました。アインザッツが合わず、音がすぐ出てないんですよねえ。特に弱音部に置いて顕著でした。

これ、原因は簡単で、単に息のコントロールなんです。まず疑わしきは息がしっかり吸えていないってことです。これ、合唱でも普通にあることで、しかし合唱だと下手すればピアノひとつなのでその出れないことで全部ぶち壊しになるので、たいてい指導者からお目玉食らうんですよね〜。だから本番ではめったに無いんですが、オケだと他の楽器がフォローできる分、息の吸い方がおざなりになるんじゃないかって思います。

なかなかそう簡単ではないかもしれませんが、6拍前から息を吸ってみてはいかがでしょう。その習慣が付けば自然と十分に息が吸えるようになります。あとはどう「吐き出す」か、です。いずれにしても、管楽器は息を吐き出さないと音にはなりません。楽器によってはタンギングや唇の震わせなどもあり、その程度の問題もありますが、基本的にはそれも息をどう吸い、どう吐くかが基本なので、練習のときに意識されると、次はいい結果につながると思います。

全体的には、学生も含め体をしっかり動かして表現していたのは本当にすばらしいと思います。特にそれは第4楽章においてすばらしいパフォーマンスへとつながったと思います。けれどもまだまだ伸びしろあり。そこが伸びればもう、多摩地域の方々は都心まで出て、高い金払ったのにぃ〜などとプロオケ聴いて嘆息する必要などありません。それくらいなら地元のアマチュア・オケを聴きに行ってください。すでにプロオケに準じるかと見紛うばかりのオケがいくらでもあります。クレセント・フィルもそういったオケの一つだと思います。特に打楽器は、私が図書館から借りてきてリッピングしてあるマルケヴィッチ指揮ロンドン響よりも素晴らしかったです!

次回は9月22日になんと!小金井宮地楽器ホールじゃありませんか!武蔵小金井の駅改札からダッシュで30秒!ここも多目的ホールではあるんですが、新しくなって残響は今回の南大沢文化会館より響く素晴らしいホールです。小金井市民オーケストラの本拠地で、どんなパフォーマンスを魅せてくれるのか。メインがベト3「英雄」だけに、期待は膨らみます!




聴いてきたコンサート
クレセント・フィルハーモニー管弦楽団第34回演奏会
ヴォルフガング・アマデウスモーツァルト作曲
グラス・ハーモニカのためのアダージョとロンドKV.617
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー作曲
バレエ組曲くるみ割り人形」作品71a
交響曲第1番ト短調作品13「冬の日の幻想」
バレエ「くるみ割り人形」作品71より、第15曲 終幕のワルツとアポテオーズ(アンコール、他に作品71aよりトレパック)
梶 彩乃(ハープ)
高野哲夫指揮
クレセント・フィルハーモニー管弦楽団

平成31(2019)年1月20日、東京八王子、南大沢文化会館主ホール

地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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