かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

コンサート雑感:Setagaya Quodlibet 第3回演奏会を聴いて

コンサート雑感、今回は平成29年9月30日に聴きに行きました、Setagaya Quodlibet 第3回演奏会についてです。

前回の第2回は渋谷でしたが、今回はふたたび神田。いずれも教会であることは変りありません。そこがこの団体がこだわるいい点なのかなって思います。

なぜなら、この団体が演奏するのはバッハのカンタータ。しかも、教会カンタータです。となれば、本来一番合っているのはホールではなく、教会であるからです。

BCJもアルバムを集録するのは、松蔭女子大学のチャペルです。Setagaya Quodlibetの音楽監督である青木洋也氏もBCJのメンバーで、バッハの教会カンタータが教会で演奏される現場に立ち会った人です。団のこだわりがその点でも伝わってきます。

https://setagaya-quodlibet.jimdo.com/

こういうアマチュア団体があることは、本当に素晴らしいと思います。いつも本当に頭が下がります。

で、今回のプログラムは以下の通りでした。

�@カンタータ第78番「イエスよ、あなたはわたしの魂を」BWV78
�Aカンタータ第18番「雨や雪が天から降ると」BWV18
�Bカンタータ第161番「来てください、甘き死の時よ」BWV161
�Cカンタータ第39番「飢えている人にはパンを分け与えなさい」BWV39

勿論、BCJのバッハカンタータ全曲演奏シリーズを取り上げた私とすれば、すべて取り上げたことのある作品です。

第18番・第161番
マイ・コレクション:BCJ バッハ カンタータ全曲演奏シリーズ5
http://yaplog.jp/yk6974/archive/689

第78番
今日の一枚:バッハ カンタータ全曲演奏25
http://yaplog.jp/yk6974/archive/138

第39番
今月のお買いもの:BCJ バッハ カンタータ全曲演奏シリーズ45
http://yaplog.jp/yk6974/archive/666

まあ、それぞれの作品の意味だとか内容はわたしの上記エントリを読んでいただくことにしてとしたいと思います。それにしても、今回も意味があるものをほんとうによく選んだなあって思います。これ、あくまでも団員の方たちが「歌いたい!」と思った結果です。これはすごいです・・・・・

さて、演奏に移りましょうか。前回、ソリストに不安定な部分が散見されたのですが、今回は見事!でした。勿論、アマチュアらしい部分も散見されます。何しろ、合唱団員が歌うんですから。それでも、ここまでよく練習したなあって思います。バッハのカンタータを、作曲された時代の精神で歌うとはいかなることなのかを、十分に知ったうえで歌っていることがよく分かるものでした。

バッハのカンタータが初演された時、ほぼ間違いなく聖歌隊で歌われたであろうと想像できますから、当然ですが合唱団員がソリストを務めるわけです。その通り、今回も合唱団員がソリストを務め、アルトだけ青木氏という形を取ります。非常にバロック期に近い演奏スタイル。それを存分に意識して練習してきたと言うのが、演奏から伝わってくるんですよね〜。いやー、これは本当に素晴らしかったです。

それと、今BCJの演奏を聴きながら書いているんですが、生命力と言う点で、BCJを凌駕しているのも素晴らしい!勿論、BCJは意図して違うんでしょうが、Setagaya Quodlibetさんは皆が「歌いたい」作品を歌うからこそ可能な、「神への賛美と生命力」が存在するんだろうって思います。歌う事の楽しみだったりとか・・・・・これは元合唱屋としては、微笑ましいですし、本当に感動します。

ソリストは、BCJのほうが世界のベテランをそろえていますから、うまいに決まってます。でも、Setagaya Quodlibetさんは、至らないアマチュアだからこそ、誠心誠意歌い、アンサンブルするということが徹底しているんですよね。それが生み出す宇宙と言うか、空間が、喜びに満ちあふれているんです。今思い出しても、夜勤明けで眠いのに、本当にこちらも集中できて、しかもゆったりとできて、楽しい瞬間だったなあって思います。

こういう団体はますます応援したいんですが、次回の来年は日曜日。あーん、勤務だから行けないよ〜。でも、その次が土曜日であれば、馳せ参じますから、来年の演奏会も成功を祈っています。きっと素晴らしい演奏をしてくれることでしょう!




聴いてきた演奏会
Setagaya Quodlibet 第3回演奏会
ヨハン・セバスティアン・バッハ作曲
カンタータ第78番「イエスよ、あなたはわたしの魂を」BWV78
カンタータ第18番「雨や雪が天から降ると」BWV18
カンタータ第161番「来てください、甘き死の時よ」BWV161
カンタータ第39番「飢えている人にはパンを分け与えなさい」BWV39
青木洋也指揮、アルト
Setagaya Quodlibet

平成29年9月30日、東京千代田、日本聖公会神田キリスト教

地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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