かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

マイ・コレクション:モーターマン3 仙台編&京浜急行

今回のマイ・コレは、久しぶりにクラシック以外となります。テクノグループスーパーベルズのシングル、モーターマン3です。

まず、スーパーベルズについてご紹介しておきましょう。

SUPER BELL"Z
http://ja.wikipedia.org/wiki/SUPER_BELL%22Z

公式ページ
http://www.superbellz.com/

もともとは野月氏を中心に3名で活動していたグループですが、現在は野月氏と後に入った土屋氏を中心に、何人かでセッションするのが通例となっています。

クラシック一筋とも言っていい私がこのような「テクノ」に触れたきっかけは、職場の同僚に教えてもらったことでした。私はドヴォルザークのエントリでも鉄道を出すくらいの鉄道ファン、つまり「鉄」ですが、その同僚も同じく「鉄」だったからです。その彼が教えてくれたのが、このモーターマン3でした。

だからと言って、それだけで飛びつく程私もお人よしではありません。他にも理由があります。それは当時このCDを購入した理由の一つでもありましたが、収録曲に京浜急行が入っていることなのです。3曲目、「京浜急行VVVF」がそれです。

ベルズと略させていただきますが、彼らは音楽に様々な音を通奏低音やBGMとして入れることが特色です。それを野月氏が車掌として軽妙にDJしていくというのがスタイルです。京浜急行VVVFでは、京浜急行の車両が出すモーター音をシンセサイザーで作り、それをメロディーや低音部などに効果的に使っているのです。

その音のモデルとなったのが、京浜急行2100系です。

http://www.keikyu.co.jp/about/train/train_2100.html

京急2100形電車
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E6%80%A52100%E5%BD%A2%E9%9B%BB%E8%BB%8A

この車両はジーメンス製のモーターが出発時に独特の音階を出すことが有名で、それがウィキの「発車時の電動機およびインバータ装置から発する磁励音が音階に聞こえることが特徴」ということなのです。そもそも、そのような音を出すことがVVVF(可変電流可変周波数)モーターの特徴なのです。音楽好きな私としましてはそもそも、京急2100系のモーター音の音楽性が好きだったのです。それに注目したアーティストがいたのか!という驚きと喜びがあって、購入をしたのです。

音楽そのものもじつはよくできていまして、美しくかつ動き回る通奏低音部(とテクノで呼ぶのが正しいかはわかりませんが、クラシック好きとしてはそう呼ばせていただきます)に車掌DJのゆったりとした音楽が乗るという、名曲が持つ条件をそもそも持っているのです。初めて聴いたときに全く違和感がなく、仙台編の各曲では笑い転げたを覚えています(それは今でもなんですが)。それは、DJや合いの手などがまるで漫才なのに、音楽を壊していないんですね。その点もこのCDの素晴らしい点で、野月氏が鉄道も音楽も好きなんだなと感じる瞬間です。

じつはその面白い「仙台編」はまず仙石線から始まります。そう、東日本大震災で壊滅的な打撃を受けた地域を走る路線です。実際、曲中で面白く紹介されている野蒜駅は、津波で跡形もなく破壊されました。

仙石線沿線がいつか、このCDのように再び歌われる日が来ることを祈っています。今はそんな想いをもって聴いています。



聴いているCD
スーパーベルズ モーターマン3 仙台編&京浜急行
(東芝EMI TOCX2206)



このブログは「にほんブログ村」に参加しています。

にほんブログ村 クラシックブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ 合唱・コーラスへ
にほんブログ村

地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。