今回も以下のサイトと、同時にウィキも参照しています。
ハイドンの交響曲
http://www.kanzaki.com/music/mw/sym/haydn
まずは、第85番です。
http://www.kanzaki.com/music/perf/hyd?o=Hob.I-85
1785年から86年にかけて作曲されました。第1楽章冒頭のアダージョから第1主題であるヴィヴァーチェへの展開はとてもドラスティックで、転調も素晴らしいものです。どこかで聞いたような主題でもありますが、それが本当にドラスティックです。
モーツァルトからの影響も充分考えられる展開です。
しかし、第2楽章以降はハイドンらしい音楽となっていて、なかなか曲者の旋律がそこかしこに出てきます。確かに聴きやすい音楽なのですが、そう思っているといつの間にかものすごいことをさらりとやっていたり・・・・
ハイドンの音楽はそこが面白いのです。
「王妃」の愛称がついていますが、その理由は定かではありません。ウィキではマリー・アントワネットが好んでいたためとありますが、さて・・・・・
次に、第86番です。
http://www.kanzaki.com/music/perf/hyd?o=Hob.I-86
1786年に作曲されました。これも第1楽章にはアダージョの序奏がつき、アレグロ・スピリトォーソがつづくという、第85番とほぼ同じ構成となっています。ただ、実際この作品の前は第84番であるので、第85番と関連付けるのは早計でしょう。しかし、ここまではコンセール・ド・ラ・ロージュ・オランピックの依頼で作曲されていることを考えると、何らかの関係はあるとみて間違いないでしょう。
特にこの時期はこのアダージョの序奏があって、主題へ入るという形が多いのです。それは特にこれ以降の、いわゆるほかのサイトなどでは「トスト交響曲」とか「ドニィ交響曲」と呼ばれている作品に顕著に表れてくるのです。
この形式は以前の時期でもハイドンはすでにやっているものなので特に真新しいものではありませんが、それをここに来てやっているという点にこそ、注目だと思います。そこまでハイドンは温めていたということでもあるわけなのですから。そう考えますと、ハイドンの人となりは、さらに見直される必要があるでしょう。
音楽的には特に第4楽章は端整かつ堂々としており、さらにこの演奏では疾走感もあります。
このあたりの作品になりますと、本当に苦労人ハイドンが積み上げてきたものが花開いてゆく感じが顕著に感じられます。
聴いている音源
フランツ・ヨゼフ・ハイドン作曲
交響曲第85番変ロ長調「王妃」 Hob.I-85
交響曲第86番ニ長調 Hob.I-86
アンタル・ドラティ指揮
フィルハーモニア・フンガリカ
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