かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

今日の一枚:ベートーヴェン交響曲第3番「英雄」、第6番「田園」、第8番他(2枚組み)

さて、今回はふたたびマイミクさんの「おまけ」のご紹介です。ふたたびフルトヴェングラーで、オケはウィーン・フィル(一部ベルリン・フィル)です。

しかし、今回は非常に残念なことが・・・・・

「英雄」はコメントできない!

なぜなのかはわかりません。とにかく、聴けないのです。

パソコンのドライブにかけても、第1楽章はかろうじて聴けるのですが、他はCDが止まってしまい、どうしようもありません。リッピングをかければ聴ける場合もあるのでそれもやってみますが、結果はほぼ同じです。

ということで、今回は2枚組みのうち、2枚目になる田園と第8番だけを取上げます。

フルヴェンさんらしいゆったりとしたテンポです。第1楽章はそれが遅すぎるように感じますが、それが第2楽章に入りますととても心地良いのです。ある意味、とてもオーソドックスな演奏だといえるのではないかと思います。

まあ、田園はそれほどいろんな奇をてらうことはしにくい曲ですが、それにしても平和な時間だけが過ぎてゆきます。

圧巻は、第3楽章からの連続楽章。特に、第4楽章はフルヴェンさんの特徴が存分に生かされている演奏です。これもモノラルですが、そんなことを忘れてしまいます。

私は、同じウィーン・フィルの演奏ではベーム(勿論、こちらはステレオです)で持っていますが、それと比べましても全然遜色ないのです。

音楽は淡々と流れているのに、音楽自体はどんどん盛り上がる・・・・・譜読みの深さを感じる演奏です。

ただ、第5楽章はかなりアップテンポになります。それがそんなにおかしく聴こえないのもすごいところです。

第8番は、最近はアップテンポのものが多いですが(そのほうが私は好きなのですが)、この演奏はゆったりと演奏されています。しかし、それがまったく違和感がない・・・・・

しかも、端正。それは全体を貫いています。メトロノームを使って作曲されたとも言われる第2楽章特にそうですし、諧謔的な第3楽章や第4楽章も同様です。

ただ、その端正な演奏が、返って諧謔的な面を強調しているのには驚かされますし、すばらしいです。一方で、この曲は諧謔的とはいえ、決してベートーヴェンがおふざけで書いたものではないということもよく表現されているように思います。彼の高い精神性も具現化されています。

こうすばらしい2枚目を聴きますと、「英雄」が聴けないのが大変残念です・・・・・・


聴いているCD
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
交響曲第3番「英雄」・第6番「田園」・第8番
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(第8番)
(TC-101)