かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第3番ニ長調作品18-3

今日はベートーヴェン弦楽四重奏曲第3番を取上げます。実際は、この第3番が一番最初の曲になります。ある意味、この曲が一番オーソドックスですね。ウィキペディアによりますと、分析すると細かい部分はそうでもないようですが・・・・・

しかし、普通にきいている分には、そんなことは感じません。

しかしながら、ここまで聴いていて驚きますのは、すでにいろんな仕掛けがあって、あきさせないことです。かなり工夫して作っているなと感じます。

今日は少し曇り空ですが、しかし、私の部屋だけは晴れているような、温かみとすがすがしさがこの曲にはあります。

ここで、私が聴いている演奏をご紹介しましょう。今回は意外とビッグネームです。ベートーヴェン弦楽四重奏曲演奏で高い評価を受ける、アルバン・ベルク四重奏団です。しかも、70年代から80年代にかけての旧演奏です。

これを図書館で見つけたときには、小躍りしました。え、全部そろっている!これは、借りなければ、と。運命を感じました。しかも、彼らはそれを番号順に出しているのですね(録音自体は必ずしも番号順ではないのですが)。それが気に入りました。

実際、他の四重奏団も番号順に出していることが多く、例えば、私は他にはスメタナ四重奏団でラズモフスキーをもっていますが、これも番号順です。今はそちらをそろえています。ま、安月給ですので足取りは亀さんですが^^;

この曲の特徴と言えば、私は最後かと思います。最後はとても静かに終わり、終わったのかどうかわからないくらいです。それはアルバン・ベルクの演奏にもよるのかもしれませんが、「あ、終わったのね」というくらい最後が良くわかりません。スメタナも聴いてみればはっきりするでしょう。そのときが来ましたら、それについてはまた書きたいと思います。

ベートーヴェンの弦四には結構そういう部分が多く、そういう意味では本来室内楽は肩がこらないと言われますが、ベートーヴェンの弦四に関して言いますと、他の作品よりは少しだけ緊張して聴く必要があるかと思います。そういう意味でも、やはりベートーヴェンの作品は他と違うなと思います。この第3番はその最初の作品でもあり、それが実は一番最初の弦楽四重奏曲であったというのは、実にベートーヴェンらしいと思います。