かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

ベートーヴェン ピアノソナタ第14番嬰ハ短調作品27-2「月光」

昨日はひとつの予定が、二つあげてしまいました。まあ、その分予定は楽だったのですが・・・・・

で、今日はピアノソナタ第14番「月光」を取上げます。とても有名な曲ですよね〜私もこの曲は聴いたことがありました。一番ベートーヴェンピアノソナタで有名なのではないでしょうか。いかにもベートーヴェン!って感じですし。

一番有名なのは、恐らく第1楽章でしょう。ただ、私も集めてから知ったのですが、13番とともに作品27であり、しかもそもそも月光というのはベートーヴェンがつけたのではなく後世そういわれるようになっただけで、そもそもは13番と共にベートーヴェン自身が「幻想風ソナタ」と名づけているんですね。

13番のいかにも幻想的な感じから一転、この14番には激しさもあります。それが第3楽章です。その点も、恐らくこの曲がベートーヴェンピアノソナタの代表曲のように語られる理由なんでしょうね。

この曲はいろんな人が題材に使っています。私がすぐ思い出すのは、銀河鉄道999。水の惑星で、鉄郎はピアニストと出会います。そのピアニストが弾いていたのが、ベートーヴェンの月光でした。

私が高校生のとき、999のサウンドトラックが発売されており(「組曲 銀河鉄道999」、日本コロンビア 32C35-7589)、その第1曲目「序曲−出発(たびだち)」の中で一部がそのまま使われていました。原作でも、その回は確か「水の国のベートーヴェン」という題名だったと記憶しています。

多分、そのせいでしょうか。私の中で鉄道とクラシックが結びつくのは。

いま、そのサウンドトラックを聴いてみますと、なつかしさがこみ上げてきて、涙が止まらなくなりそうになります。

実は、月光を聴いたのはこのサウンドトラックが初めてでした。そしてそのとき以来、いつかはベートーヴェンピアノソナタも聴きたいと思ってきたのでした。しかし、その後私の好みは管弦楽へと移り、20年以上もピアノ曲から遠ざかっていました。

そもそも、銀河鉄道999といい、宇宙戦艦ヤマトといい、松本零士作品はサウンドトラックに管弦楽が多いのが特徴であり、そのクオリティの高さが私をいざなったのも確かなので、当時悩んだ末管弦楽を買おうと決めた思い出があります。確かに、その後単独の器楽曲はバッハのオルガン曲集を買うまでまったく買いませんでした。

それを呼び戻したのは、経てきた人生と、すばらしい友人や音楽家に出会えたことです。特に大きかったのは、先日も取上げましたがピアニストの瀬川玄さんです。この方のベートーヴェンを聴かなかったら、本格的にベートーヴェンピアノソナタを集めよう、そしてこうやってブログで取上げようと思い至ったかわかりません。

また、かつて参加していたメーリングリストピアノ曲のすばらしさを教えてくれた、多くの友人たち。感謝の言葉をいくつ並べても足りません。

私が聴いています山根弥生子さんの演奏は、淡々としていますが、それがむしろ心に響いてきます。先日、図書館へ行きましたらグルダの全集がありましたので、いつかそれも借りてきて、聴き比べをしたいなあと思っています。はたして、グルダもそうなのか。特にグルダベートーヴェン晩年の作品をどう弾くかに興味があります。実を言いますと、第32番だけは持っていますが・・・・・これは32番を取上げるときに、またお話ししましょう。