かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

東京の図書館から~小金井市立図書館~:スーク・トリオによるドヴォルザークのピアノ三重奏曲集

東京の図書館から、今回は小金井市立図書館のライブラリである、ドヴォルザークピアノ三重奏曲集のアルバムをご紹介します。

ドヴォルザークのピアノ作品はあまり評価されていませんが、それでもピアノ三重奏曲となると、そんなに低く見なくてもというのが私の印象なのですが・・・・・

ドヴォルザークは1871~72年にかけて、6つのピアノ三重奏曲を作曲し、4曲を正式な作品として残しています。第1番は文字通りそれら連続する作品の1作目。演奏機会もない曲ですが、非常にボヘミアらしくもあり美しい曲です。

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第2番も聴いていて美しい曲で、弦が入ると水を得た魚のような生命力を作品自体が持っているなあと感じます。

で、第3番は・・・・・・おーっと!このアルバムではそこまでです。つまり、第1番と第2番が収録されているんです。そしてその2曲を演奏するのが、スーク・トリオ。この名手たちにかかりますと、演奏機会がないとされる二つの作品も実に魅力的な作品であることに気が付かされます。

決して演奏機会が多くはない作品を、喜びを以て弾いている様子が手に取るようにわかりますので、聞いているこちらも思わずノリノリになってしまいます。有名曲だけがドヴォルザークじゃないよと言いたげです。

特に、この演奏をDSEE HXを動作させて聴きますと、活きの良さが浮かび上がってきます。余計に演奏者たちの喜びが、ダイレクトに伝わってきます。こちらとしては参りましたとしか言いようがありません。決して有名ではない曲で喜びに満ちた演奏をされてしまえば、降参してその曲のすばらしさを堪能するほかはありません。

こういった演奏こそ、プロの仕事なんですよね~。参りました!降参します!という演奏。それは圧倒的なものからいずるのではなく、こういった喜びに満ちた演奏から生まれるものだと私は経験から断言します。それはホールにいるかのような感覚にさせてくれる再生技術のせいなのかもしれませんが、そうだとすれば余計、山下達郎氏が言いたいことがわかるのです。

 


聴いている音源
アントニン・ドヴォルザーク作曲
ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調作品21
ピアノ三重奏曲第2番ト短調作品26
スーク・トリオ
 ヤン・パネンカ(ピアノ)
 ヨゼフ・スーク(ヴァイオリン)
 ヨゼフ・フッフロ(チェロ)

地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方、そして新型コロナウイルス蔓延の最前線にいらっしゃる医療関係者全ての方に、感謝申し上げます。