かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

東京の図書館から~小金井市立図書館~:シャブリエ 管弦楽作品集

東京の図書館から、今回は小金井市立図書館のライブラリであるシャブリエ管弦楽作品集を収録したアルバムをご紹介します。

フランスを代表する作曲家の一人、シャブリエ。その代表的な作品がずらり並んだと言ってもいいような内容です。第1曲目の狂詩曲「スペイン」は我が国でも人気の曲。2曲目の歌劇「グヴェンドリーヌ」序曲は後期ロマン派らしい音楽。

「楽しい行進曲」「ハバネラ」「気まぐれなブーレ」の3曲は元々ピアノ曲だったものを管弦楽へと編曲されたもの。「ポーランドの祭り」は歌劇「いやいやながらの王様」の中の有名な合唱曲です。

あまり長くない曲が集められた故なのか、全体で40分もないアルバムに仕上がっています。シャブリエの作品はきらびやかかつ聴きやすい曲が多いため、気軽に聴くのに適しているということもあるでしょうし、また初期のステレオ録音として試験的な部分もあるのでしょう。

指揮者はあまり私が知らない人ですがしかし堅実かつ生き生きとした演奏を実現させているのが好印象。そのオケはパリ音楽院管弦楽団。色彩的な響きは聴き手をワクワクさせます。シャブリエの作品が持つ生命力の再現性の高さはさすがフランスのオケです。

その演奏を、DSEE HXを動作させてハイレゾ相当で聴きますと、実に空気感溢れるものとして聴こえてきます。あまりいじってないのかな?という気がします。一方で初期ステレオらしい「音」も聴こえてきます。しかしそれが気にならないくらい、生きのいい演奏になっているのが好印象です。

こういうアルバムを聴くのも、また乙なものです。

 


聴いている音源
エマニュエル・シャブリエ作曲
狂詩曲「スペイン」
歌劇「グヴェンドリーヌ」序曲
楽しい行進曲
ポーランドの祭り(歌劇「いやいやながらの王様」より 序奏と合唱)
ハバネラ
気まぐれなブーレ(モットル編)
ピエール・デルヴォー指揮
パリ音楽院管弦楽団
ルネ・デュクロ合唱団

地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方、そして新型コロナウイルス蔓延の最前線にいらっしゃる医療関係者全ての方に、感謝申し上げます。