かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

神奈川県立図書館所蔵CD:バレンボイムが弾くベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集4

神奈川県立図書館所蔵CDのコーナー、シリーズで取り上げています、ダニエル・バレンボイムが弾くベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集、その第4集を取り上げます。

番号順に収録されているこの全集、この第4集では第11番から第13番までの3曲を収録。そのどれも、バレンボイムの「歌」が聴ける演奏となっています。

第11番は第1楽章第1主題が弾きにくい旋律となっているのが特徴だなあと常に思います。これを完璧に弾いているピアニストはごくわずかだと思います。が・・・・・

「そんなのかんけーねえ!」と叫びたいと思います。とはいえ、完璧に弾いているピアニストの演奏も、それはそれで表現力に富み素晴らしいんですが・・・・・

バレンボイムのこの演奏は、楽譜通りに演奏しよう!なんて狭いものではなくむしろ雄大と言っていいものですが、かといって楽譜から大幅に逸脱して、自分勝手に弾いているものでもありません。あくまでも「僕が楽譜から掬い取ったのはこんな感じ」というもの。

それはいわば、バレンボイムが指揮活動もしてきた、自らの「総合芸術性」を、ピアノという楽器で表現しているに過ぎないわけです。このバレンボイムの経験が詰まったうえでの、この演奏だなあと実感します。オケなんて完璧を目指してしまったら息苦しいですしね(カラヤンがそれで批判されることが多いのですが、かといってカラヤンの演奏は収録後「いじくって」いるので、本当に完璧な演奏だったのかは疑問だと思います。嘘だとお思いなら、Tokyo FMから出ている第九の演奏をお聴きください)。

そんな演奏を、PCでDSEE HXをいつもの通り作動させて聴きますと、本当に残響まで使った「歌」であることに気づかされるのです。ピアノで「歌う」ことを心がけているバレンボイムだからこそ、タクトを振っても強迫的ではないんだなと、実感するのです。

 


聴いている音源
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調作品22
ピアノ・ソナタ第12番変イ長調作品26
ピアノ・ソナタ第13番変イ長調作品27-1(幻想風ソナタ
ダニエル・バレンボイム(ピアノ)

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