東京の図書館から、2回シリーズで取り上げています、デイヴィッド・ジンマン指揮チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団の演奏によるシューマンの交響曲全集、今回はその第2回目。第2集を取り上げます。
第2集と言っても、CD2枚目という形になりますが、番号順で第3番と第4番が収録されていますが、実は成立順で言えば最後の作品と2番目ということになります。
第4番は4楽章ありますがひとまとまりとして演奏されることが多く、私も面倒なので一つでリッピングしてあります。一方の第3番は5楽章。つながっていもいません。ただ、通常の交響曲というよりは交響詩と言っていいかもしれない側面もある作品です。
そんな二つですが、ジンマンとチューリッヒ・トーンハレ管は実に魅力的に演奏するんですよね~。これもすでに私が持っている演奏が霞むくらい。もちろん、すでにある演奏がダメというわけではないですが、シューマンの交響曲を纏めて聴きたい!となると、多分この前週で事足りるような気がしています。
特に、スマホで聴くのなら、おそらくこの全集で十分かな、という気がします。もちろんPCで聴いてもグッド!それだけにテンポ感とか、歌うオケとかに全く不満がないんです。十分歌っているはずなのに、余計なぜい肉はそぎ落とされており、テンポ感も十分。おそらく、前期ロマン派の「音楽の美」というものはこういうものであろうと納得できるような演奏です。
こういう演奏こそ、プロの演奏で聴きたい演奏だ!と思います。なかなかこれだけバランスが取れていてしかも魅力的な演奏にお目にかかれることはないと思います。シューマンの交響曲はともすればバランスが悪いと言われますが、それはもしかすると、ベートーヴェンのように、未来のオーケストラを見据えていたからかもしれません。その「行間」を掬い取ったかのようなジンマンとチューリッヒ・トーンハレ管の演奏、久しぶりに熱くなりました。
聴いている音源
ロベルト・シューマン作曲
交響曲第3番変ホ長調作品97「ライン」
交響曲第4番ニ短調作品120
デイヴィッド・ジンマン指揮
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
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