かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

今月のお買いもの:ファジル・サイが弾くベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集1

今月のお買いもの、令和2(2020)年5月に購入したものをご紹介します。ファジル・サイが弾くベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集です。e-onkyoネットストアでの購入のハイレゾです。

ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集は、もういくつかを図書館で借りてリッピングしてあるのですが、そのうえでこの全集の購入を決断しました。ハイレゾなので、32曲113トラック纏めて、です、ベートーヴェン交響曲やヴァイオリン・ソナタ以上のヴォリューム。

CDでもいい音で鳴る全集はありますが、このサイのものは鳴った瞬間の空気感が違います。立体感というべきか。この辺りはさすがハイレゾです。96kHz/24bitなので、本当にいい音で鳴りますが、その限界も同じく空気感で微妙にわかる感じがします。CDのような電気的くっきりというものではないんです。それはハイレゾならでは。

全部で32曲あるわけですから、1曲ずつ取り上げるのはかなーり時間がかかってしまうため、CD版で収録されている内容で分けて紹介していきたいと思います。そのため、まず「1」として第1番から第3番までを。

まずは第1番。そんなリアルな空気が伝わってくるこの録音による第1番の演奏は、サイの「歌」満載だということです。特に第4楽章はアレグレットの割にはどっしりと構えた印象が強く、サイが楽譜から受けたインスピレーションを自分の言葉で語り、歌っている印象を持ちます。

これは見事だと思います。第1楽章のワクワク感、第2楽章のかわいらしさ、第3楽章での毅然とした印象、そしてどっしりした第4楽章。多くの先人たちが弾いてきているベートーヴェンのピアノ・ソナタを、自分の言葉で語る・・・・・これはとても難しいことだと思います。しかし簡単にやってのけてしまうところが才能というもの。

第2番はちょっとアップテンポですが、しかしカンタービレを重視している点は第1番同様。第3番もしっかり歌い上げ、かつ必ずしも指示にはこだわらず、自分のフィルターを通している点も交換できる点です。こういった演奏はいいなあ。

こんな演奏を聴きますと、もう1か月ずっとこの音源を特集したいくらいです、ほんとに・・・・・え?そうするんですかって?さすがにそこまでは。32曲もあるので、それくらいやってもいいかなとふと思っただけです、ほんと。


聴いているハイレゾ
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
ピアノ・ソナタ第1番へ短調作品2-1
ファジル・サイ(ピアノ)
(Warner Classics)

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