かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

今月のお買いもの:「炎のコバケン」が振る第九 ハイレゾ盤

今月のお買いもの、令和元年12月に購入したものをご紹介しています。今回は「炎のコバケン」こと小林研一郎が日フィルを振った第九の録音です。e-onkyoネットストアでの購入です。

コバケンが振った第九では、すでに私は九響の演奏のものを持っておりますが、この録音では、ハイレゾであるだけに、ある特徴があります。それは、コバケンの「声」が如実に録音されていること。です。

特に、今回は前回取り上げました久石譲指揮ナガノ・チェンバー・オーケストラの演奏と同じく、196kHz/24bitのものを購入しました。それで聴きますと、まあ、はっきりとコバケンの「うなり声」が一緒に録音されていること!

もちろん、ハイレゾですからその臨場感とかも半端ないですが、特にコバケンのうなり声の存在感は「パねえ」です。CDという、44.1kHz/16bitでは、確かにコバケンのうなり声は聞こえますが、まだ演奏の方が存在感があるんですが、196kHz/24bitのハイレゾだと、逆転してしまうのが、「炎のコバケン」たるゆえんだといえるでしょう。

演奏ももちろん素晴らしく、コバケンにしては音の強弱などを楽譜以上にやっているとか、小細工している録音で、初めは電車だとちょっと聴きづらい録音だと思いますが、慣れると「さすがコバケンwwwwwwwwwww」と気にならなくなりますwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

しっかり、本当にすごいうなり声で、まぢでこれだけ指揮台でコバケンはやっているのか(@_@)と驚かずにはいられません。けれども私が常に問題にするvor Gott!の部分ではオーソドックス。なんとも不思議な演奏ですが、最後まで聴くと思わず納得してしまう、不思議な魅力に満ちている演奏です。PCで聴くには本当に素晴らしい演奏だと思いますが、汎用性ではちょっと難アリかなあ、という気がします。

それにしても、onkyoさんだんだん変わってきたように思います。アルバム購入特典という形をとってはいますが、解説がほぼデフォルトで付くようになったのは前進だと思います。と前向きに書いてはおきますが、海外では「当たり前」であるということは、忘れないでほしいです。ペライアの「ハンマークラヴィーア」と「月光」のアルバム(ドイツ・グラモフォン現地盤)を購入したときの驚きはいまだ私の中にあります。ぜひともアルバム購入時には「当たり前」にしてほしいものだと思います。

注文はe-onkyoさんだけにではありません。実は日フィルさんにも、なんです。演奏はとても素晴らしいのですが、じつはこの録音、ロケーションは東京芸術劇場。日フィルのフランチャイズである杉並公会堂ではないんです。まあ、興行の都合なんでしょうが、とはいえ、N響も東フィルも、東響も第九は基本自分たちのフランチャイズで、です。神奈川フィルもみなとみらいですし、群響も高崎芸術劇場。新日フィルはすみだトリフォニーと、在京および地方オケの大部分がフランチャイズのホールで第九を演奏し、収録もしている中で、折角杉並公会堂という素晴らしいホールがフランチャイズでありながら、第九を録音しないかな~って思います。ぜひとも、録音だけでも杉並公会堂を選択してほしいものです。

 


聴いているハイレゾ
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
交響曲第9番ニ短調作品125「合唱」
菅 英三子(ソプラノ)
秋葉 京子(アルト)
錦織 健(テノール
青戸 知(バリトン
東京芸術大学声楽科学生有志(合唱指揮:三河正典)
小林研一郎指揮
日本フィルハーモニー交響楽団
(Exton ovd00232)

地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。