まずは、ご挨拶!
yaplogから移ってきました!メジャーの「はてな」にお邪魔します!
私としてもここで活動するのは挑戦です。皆様の応援をいただけたらと思います。
さて、はてなに移って最初のエントリである、「東京の図書館から」は、小金井市立図書館のライブラリをご紹介してきましょう!今回はルガンスキーとルデンコの二人により演奏されている、ロマン派のピアノ曲を収録したアルバムをご紹介します。
ロシアン・ピアニズムとでも言いましょうか、ロシアのピアニストというのは、技術偏重という指摘もあります。傾向としてはあるのかなとは思います。だからと言ってはなから拒否というのもなあって思います。
特に、ルガンスキーは、技術を演奏にどう生かすか、ということに熱心なように私には思えるんです。そこで借りてみたのがこのアルバムでした。
このアルバム自体は、ルガンスキーだけではなく、ルデンコとの共演で、二重奏曲を主に演奏しているものです。しかも、モスクワ音楽院卒業後すぐの1995年の録音で、ロケーションは卒業したモスクワ音楽院のホール。ルガンスキーが得意とするラフマニノフと、フランスの作曲家であるラヴェルとプーランクの作品という4曲。拍手等が付いていますからライヴ録音。おそらく、コンサートをそのまま録音したものだと想像できます。
特にルガンスキーのラフマニノフは、単に超絶技巧という感じではなく十分歌っており、その中で必要であれば超絶技巧を披露するという姿勢になっているのは素晴らしいですね。それが音楽院を卒業し、研究科に進学したばかりの学生だなんて・・・・・その場にいたら私もブラヴィ!をかけてしまいそうです。
ところで、ルガンスキーだけがクローズアップされがちですが、この素晴らしい演奏にはもう一人、評価すべき人がいます。それが相方となっているルデンコ。実はこのコンビ、音楽院でトップを争う二人なんですね。ネットでは来歴などが検索しても出てきませんが、カプースチンの作品も演奏している実力派です。だからこそのこの演奏のクオリティの高さなんだなっておもいます。ルガンスキーだけでは成立しませんからね、2台のピアノでは。
連弾のほうがまだ息は合いやすいって思いますが、ピアノ2台となるとこれがアンサンブルを合わすのは普通に楽器で合わすのと大して変わらないわけで、お互いを知っていないと難しいことになります。そんな二人の関係性すらうかがわせる演奏になっているのも素晴らしいです。
こういったピアノの演奏を聴くのも、本当に幸せに満ちた時間だなあって思います。特にスピーカーをソニーのSRS-HG10に替えてこの演奏を聴きますと、実に豊潤で美しい響きの中に、温かみが存在するのに気が付かされます。
こういった演奏こそ、プロの仕事だなって思います。
聴いている音源
セルゲイ・ラフマニノフ作曲
2台のピアノのための組曲第1番「幻想的絵画」作品5
モーリス・ラヴェル作曲
ラ・ヴァルス
フランシス・プーランク作曲
2台のピアノののためのソナタ
セルゲイ・ラフマニノフ作曲
2台のピアノのための組曲第2番作品17
ニコライ・ルガンスキー(ピアノ)
ワディム・ルデンコ(ピアノ)
地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。
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