かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

今月のお買い物:樫本大進とコンスタンチン・リフシッツの ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ全集7

今月のお買い物、昨年平成30年4月に購入したものをご紹介しています。ずっとコンサート評でペンディングになっていた樫本大進とコンスタンチン・リフシッツによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集の今回は第7番を取り上げます。

第7番はそれほど有名とはいい難い作品ですが、結構味がある作品だと思います。この二人はこういうそれほどでもない作品のほうが味わい深い演奏をするなあと思います。

静かな序奏の後、ダイナミックで力強く、生命力あふれる演奏。その上で「泣く」樫本のヴァイオリン。静かにしかし情熱的にサポートするリフシッツのピアノ。情熱的で私はこの全集の中でも好きな演奏の一つです。

そもそもこの録音がハイレゾですけれども、普通にPCで聴いているわけですから基本的にはハイレゾのスペックでは聴けておらず、CD音質になっていますが、それでもその場の熱い空気が伝わってきます。こういう点、ハイレゾはいいなあと思います。

さて、こういうあまり有名とは言えない作品のほうがすばらしい演奏をする理由として、やはりその名前を意識しすぎているからではと思います。もっと自分たちの「咀嚼」を信じていいのではって思います。この第7番においてはそんな不安がないため。思い切った表現ができているんだと思います。

その意味では、アマチュアは、プロでもこんな事があるんだという、とてもいい教材なんじゃないかって思います、この全集は。名前負けしてしまうと特にベートーヴェンの作品は奈落の底へと落ちていくと思います。しっかりと自分の足で立って、自らの解釈に自身を持つこと。それがベートーヴェンの作品にとっては一番演奏上大切なことではないかと思います。

ベートーヴェンは、作品番号として残した作品は魂を入れて作曲したと私は思っています。第九一つを歌ってみてもそれは随所に言えることで、ならばそれは他の作品であっても同様であると言えます。この短いヴァイオリン・ソナタ第7番にしても同じなのです。樫本とリフシッツの二人がしっかりと地に足つけて、自分たちの解釈に自信を持っているからこそ、堂々とした演奏になっているんだと思います。

その自信がどこから来るのかは本人にきいてみないとなんとも言えないとは思いますが、やはりいままでの海外における演奏経験は、その一つの理由なのではないかと思います。第1楽章と第2楽章が長いという古典的な様式の中に、ロマンティックさもしっかりと兼ね添えているこの作品を、自身のこれまでの経験をすべてつぎ込んで表現している・・・・・けれども、一生懸命さとかはあまり感じられず、どこまでも自然体なのに、にじみ出る経験と自信。粋で味わい深いです、どこまでも。

最近は有名曲だけではなく、こういった単に番号だけの作品にも本当にベートーヴェンの魅力が詰まっていることを知りました。そこまで至る道筋は決して平坦ではなかったですが、こういった演奏を幸せだと思う自分を振り返ると、人生が走馬灯のように過ぎ去っていったなあと思います。でも、まだ途中。それは樫本も同じだからこそ、どこか私自身も共感しているんだろうなって思います。




聴いているハイレゾ
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調作品30-2
樫本大進(ヴァイオリン)
コンスタンチン・リフシッツ(ピアノ)

地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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