かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

神奈川県立図書館所蔵CD:ブロムシュテット/シュータツカペレ・ドレスデンのベートーヴェン交響曲全集3

神奈川県立図書館所蔵CDのコーナー、ブロムシュテットとシュターツカペレ・ドレスデンによるベートーヴェン交響曲全集を取り上げていますが、今回はその第3集を取り上げます。

そろそろ運命でしょ、って?ええそうです、運命と田園が収録されています。ある意味ベタです。まあ、当然ですがここから期せずして番号順になります・・・・・

でも、ブロムシュテットはあまり番号順でということにこだわっていないように思います。それでも、全体としては古典派としてベートーヴェンのっ交響曲を捕えており、キビキビとした演奏はとてもすがすがしいものです。

え、運命でですかって?そうです、運命で、です。その上で、美しさも両立させようとしています。飯守泰次郎/東京シティ・フィルがやろうとして失敗したことを、ブロムシュテット/シュターツカペレ・ドレスデンは実現しています。

それほどゴリゴリに演奏していないんですが、それでもベートーヴェン交響曲は特にこの第5番からゴリゴリの部分が全面にでる傾向があります。それは時として残響があまりないホールだとそれにこだわる人にとっては物足りないって思うものですが、ならこの演奏はお勧めです。なんといってもホールがホールではなく、聖堂だからです・・・・・

全ての演奏がドレスデンのルカ教会。旧東独の録音は教会で行われている物が多いのですが、この全集も同じです。それでも、ブロムシュテットはフレージングを大切にしていますし、それ故残響も充分響かせています。その点では、若干スウィトナーとは異なるかなって思います。でもそれが、旧東独のオケに旧西側の指揮者による演奏の醍醐味です。

その魅力が全面にでて素晴らしい効果を上げているのが2曲目の田園です。私が持っている中でもトップを争うくらいの演奏で、テンポが生み出す生命力と、たっぷりとしたフレージングが生み出す音場。魅力的でうっとりしますし、また、正に第1楽章の「田舎にきた楽しい気分」を存分に味わうことができます。

カラヤンのようにあれれ〜って感じがないんですが、でも快速なんですよ。でもそう感じさせないどっしり感がある。それが聴き手に安心感も与えますし、しっかりとアグレッシヴなのにどこか荘厳でもあるという、二つの相反するものが統一されています。特に運命よりもこの田園でそれは顕著です。

ブロムシュテットのこの全集は本当にそつがないので、いいですね〜。どれを聴いても満足できると思います。




聴いている音源
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
交響曲第5番ハ短調作品67「運命」
交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
シュターツカペレ・ドレスデンドレスデン国立歌劇場管弦楽団

地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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