かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

今月のお買いもの:飯守泰次郎と東京シティ・フィルのベートーヴェン交響曲全集1

今月のお買いもの、平成29年2月に購入したものを御紹介することにします。ディスクユニオン新宿クラシック館にて購入しました、ベートーヴェン交響曲全集です。飯守泰次郎指揮東京シティ・フィル他の演奏です。

実は、私にとって初のベートーヴェン交響曲全集の購入となりました。というのも、名だたる全集は図書館で借りてきてしまっているからです・・・・・

ですから、私にとって、ベートーヴェン交響曲全集を買うと言うことは、少ない棚を有効に使うためには、希少価値のあるもの、という前提条件が付きます。国内オケでは、大フィルが朝比奈さんで全集を二つ出していますが、じつはこれも図書館にあるものなんですよね・・・・・

ということで、基本、図書館にはそうそうないだろう、入れないだろうというものじゃないと、食指が動かない、ということになります。今や、ハイレゾでも全集出てますしね・・・・・

中古CD店とはいえ、ディスクユニオンはさすが全国一を誇る店です。様々な珍しいCDが並んでいますが、その中でも動かされたのが、この全集でした。というのも、じつは飯守泰次郎氏の指揮は以前から注目していたからです。

飯守氏が良いと教えていただいたのは、確かSNSだったと思うのですが、それ以来飯守氏の指揮する演奏、特にベートーヴェン、できれば第九をとずっと思ってきました。そんななか、ディスクユニオン新宿クラシック館にて見つけたのがこのCDです。第九と考えていたら、なんと全集がありました、という・・・・・

一点残念なのは、ロケーションが本拠であるティアラこうとうではなく、東京文化会館であるということ。ただそれは、第九の時に私が持っているチェコ・フィルと聴き比べができるということを示しています。

飯守氏は、ベームブーレーズと言った、今は亡き大指揮者たちに師事した人です。以前から特に古典派においてその解釈が高く評価されてきました。

http://www.taijiroiimori.com/01profile/prof.html

オフィシャルHPでは端折られていますが、ブックレットでははっきりとベームブーレーズという名前が出てきます。ブーレーズはわたしも好きない指揮者の一人でして、特に大学時代に図書館でむさぼるようにLDで見た「リング」は圧巻でした。そのブーレーズに師事したのですから、期待は高まるというもの。

残響なんてなんのその!実際聴きますと、すっきりしているのですが、そこにしっかりとパッションがある、まさに「情熱と冷静の間」が絶妙な演奏です!第1集には第1番と第3番「英雄」が収録されていますが、第1番もテンポよくかつどっしりとしていていますし、「英雄」の第1楽章は室内オケ的に聴こえるのに、情熱がほとばしる、素晴らしい演奏です!まさに、こんな「英雄を待っていた!」んです。

カラヤンの演奏で聴いた英雄そっくりなのに、カラヤンよりも恐らく快速で、かつ情熱あふれる演奏を、なんと日本のオケで聴けるなんて、なんて幸せでしょう!できれば、ロケーションがティアラこうとうであったなら、です。でも、その不足を補って余りある情熱のほとばしりは、私たちを感動の渦に巻き込んでいきます。

明らかに、2000年代から日本のオケは変化を遂げていると私は感じています。それは全てのオケで見えたり見えなかったりしますから、一様ではありません。しかし、確実な変化を遂げています。この東京シティ・フィルもその一つだと言えるでしょう。東京文化会館というビッグネームとはいえ、決して残響は今ある他のホールに比べて短い、マイナス要素を実に見事プラスに変えています。こういう演奏を聴くのは幸せですねえ。

この後もとても楽しみな全集です。




聴いているCD
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
交響曲第1番ハ長調作品21
交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」
飯守泰次郎指揮
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
(fontec FACD9160)

地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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