かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

今月のお買いもの:ヴィオッティ ヴァイオリン協奏曲全集1

今月のお買いもの、平成28年5月に購入したものをご紹介します。シリーズでヴィオッティのヴァイオリン協奏曲全集を取り上げます。まずは第1集です。ディスクユニオン新宿クラシック館での購入です。

いやあ、これが中古市場で手に入るなんて、思いもよりませんでした・・・・・ただ、残念ながら、成立年順ではないようです。

ヴィオッティに関しては、以下2つのエントリでご紹介しており、番号順は成立順ではないことを申し上げています。

今月のお買いもの:ヴィオッティ ヴァイオリン協奏曲第16番・第24番
http://yaplog.jp/yk6974/archive/638

今月のお買いもの:ヴィオッティ ヴァイオリン協奏曲・協奏交響曲
http://yaplog.jp/yk6974/archive/737

この二つを取り上げて、はや5年・・・・・できれば、成立年順であればいいなあと思ってきましたが、これもそうではないようです。が、それでも全曲が手に入ったことは感謝すべきことだと思っています。いずれ成立年が分かれば、並べ直せばいいだけなのですから。

以前はプレーヤーしかなかったので、できれば成立順もしくは番号順で並んでいると親切だと思ってきましたが、今ではパソコンがあることで、解説に成立年さえ書いていればそれほど番号順や成立順はこだわらなくなりました。こだわりたければ、自分で並び直せばいいからです。リッピングしてそれを成立順に並び直していけばいいだけです。ちょっとだけ面倒ですが^^;

残念ながら、解説も成立年までは全部載っていないのが残念で、もしかするとそれで中古市場に出たのでしょうが、全集を手に入れることができる機会もそうある話ではないので、これはこれで素晴らしいことです。しかも、中古市場で・・・・・

取りあえず、成立年が分かるまでは、収録の順番で聴くことにしましょう。

さて、ヴィオッティはどのような作曲家なのかも、上記2つのエントリであらかた説明はしていますが、もう一回ウィキを挙げておきましょう。ただ、以前より解説が短くなったような気がしますが・・・・・

ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%8B%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%82%AA%E3%83%83%E3%83%86%E3%82%A3

この全集は輸入盤ですが、ウィキは説明が必ずしも正しくないことが多いので、できれば再掲はしましたが、CDを買い求めていただいて、ブックレットの解説を読んでいただく方が良いかと思います。この全集は輸入盤なので英語解説がついていますから、単語の拾い読みでもある程度は把握できます。それから言えば、このウィキの解説は信用できると思います。

ヴィオッティとあるのでバロックなのかと思ってしまいますが、古典派の作曲家です。ならロッシーニはと突っ込まれますから、イタリア人だからと言ってベートーヴェンよりも古い作曲家だと決めつけてはいけません。ベートーヴェンと同じ時代を生きた作曲家です。

旧体制側に仕えたので音楽史の中からはしばらく失われたのでしょうが、その作品はどれも素晴らしいものばかりです。多分、当時の作曲家がそうであったように、食べるために旧体制側に仕えていただけなんだろうと思います。音楽的には古典的なものも、先進的なものも混在しているので、優れた作曲家だと言っていいでしょう。ベートーヴェンが評価していたくらいですから。

この第1集には第8番と第11番、第12番が収録されていますが、どれも古典的な美が詰まっている作品ばかりです。第8番は長い序奏が特徴で、それは第22番と共通します。18世紀末〜19世紀に書かれた作品であるからなのでしょうが、ヴィオッティの作品はこれからしますと、1ケタの番号も二けたの番号も、ある程度共通するものがあると考えてよさそうです。

そんなことが、この全集を通して分かっていければ楽しいなと思います。第11番と第12番はモーツァルト的な和声があり、相互に影響を及ぼしていた可能性もうかがえます。

演奏はヴァイオリンがフランコ・メッツェーナ。ボーリン指揮ヴィオッティ室内管弦楽団。軽やかでかつしなやかなヴァイオリン。サポートするオケの、独奏とのバランスの良さは格別です。ffとppの差が明確で、まるで陰影があるかのごとく、晴天に青空があり、影があるというような風景すら浮かんできます。作品自体が持っているだけはなく、きちんと古典派の演奏法則に則っていることがこういった効果を出しているのでしょう。古典派はこう演奏するのだという一つの見本だと思います。

この全集自体が、ダイナミック社が力を入れたイタリアヴァイオリン作品シリーズの核となるものだったそうで、続くものはパガニーニです。パガニーニではなくまずヴィオッティという部分に、日本の聴衆とは少し違った視点を感じますが、それがまたいいですね〜。輸入盤の魅力はこういう点だと思います。演奏もそういったこのCDの特徴を汲み取っての上かも知れませんが、いずれにしても、古典派らしい演奏であることは間違いありません。




聴いているCD
ジョバンニ・バッティスタ・ヴィオッティ作曲
ヴァイオリン協奏曲第8番ニ長調W8/G47
ヴァイオリン協奏曲第11番イ長調W11/G63
ヴァイオリン協奏曲第12番変ロ長調W12/G64
フランコ・メッツェーナ(ヴァイオリン)
ルチアーノ・ボーリン指揮
ヴィオッティ室内管弦楽団
(DYNAMIC CDS498/1)

地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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