かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

今月のお買いもの:ヴュータン ヴァイオリン協奏曲第2番・第3番

今月のお買いもの、平成24年12月に購入したものをご紹介しています。今回はヴュータンのヴァイオリン協奏曲第2番と第3番のCDとなります。レーヴェルはナクソス。銀座山野楽器本店での購入です。

ナクソスのヴュータンヴァイオリン協奏曲シリーズは追いかけているものの一つです。以前、ヴュータンは取り上げてもいます。勿論、それもナクソスです。

今月のお買いもの:ヴュータン ヴァイオリン協奏曲第1番・第4番
http://yaplog.jp/yk6974/archive/813

これを書きましてから、ヴュータンは結構人気なのか、なかなか店頭になく、購入することが出来なかったのです。そのため、ほぼ一年ぶりに購入したのがこの第2番と第3番だったのです。

もう一度、ヴュータンについて触れておきましょう。19世紀、ベルギー出身のヴァイオリニスト・作曲家で、主にフランスで活躍しました。

アンリ・ヴュータン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%B3

ヴァイオリニストであったがゆえに、彼の作品はヴァイオリン協奏曲が特に有名です。

ということで、わたしもご多分に漏れずヴァイオリン協奏曲を聴きたいと思い、まず第1番と第4番を聴いてみたわけですが、典雅でありつつ個性的なその音楽に、すっかり魅了されてしまいました。

この二つ目のCDでもそれは同じですが、第2番は実はヴュータンが最初に作曲したヴァイオリン協奏曲、つまり習作ということになりますが、しっかりと作品番号がついています。ナクソスの帯を読みますと、この第2番はかなりの意欲作だったようで、ヴィオッティの様式と当時の要求を統合するという、若きヴュータンの熱き血潮がみなぎる作品です。

といっても、演奏を聴きますとそんなに熱いものがたぎっているのか?という印象も受けますが、確かに超絶技巧と典雅さを融合しようとする意欲は存分に伝わるものとなっています。演奏時間は短いものなので、確かに習作という感じですが、けっして習作というほど稚拙な部分は聴こえてきません。

さて、ヴィオッティとはずいぶん久しぶりにきいた名前だなあ、という方も多いかと思います。以前、このブログでも取り上げたことのある、フランス=ベルギー楽派の作曲家です。

ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%8B%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%82%AA%E3%83%83%E3%83%86%E3%82%A3

今月のお買いもの:ヴィオッティ ヴァイオリン協奏曲第16番・第24番
http://yaplog.jp/yk6974/archive/638

今月のお買いもの:ヴィオッティ ヴァイオリン協奏曲・協奏交響曲
http://yaplog.jp/yk6974/archive/737

彼の作品は後の超絶技巧の演奏様式に影響を与えていますが、18世紀から19世紀にかけての作曲家であることから、基本的には古典派の作曲家であり、それ故たんに超絶技巧だけではなく、バランスに重きを置いた作風になっています。

それを、ヴュータンが活躍した19世紀の要求に合わせるということは、基本的に超絶技巧ということになります。つまり、超絶技巧なのだけれど、バランスを重視した作品を世に送り出す・・・・・その宣言とも受け取れる作品であると言えるでしょう。実際、形式面で冒険はしていません。それでいて、超絶技巧もしっかりと盛り込まれている作品です。ですから、この作品が彼の初めてのヴァイオリン協奏曲だなんて、思えないほどです。

一転して第3番は、第4番のような驚きの仕掛けが満載です。ファンファーレのようなフォルティシモからすぐ音は小さくなり、そこからつむぎだされる典雅でかつ超絶技巧な音楽は、私たちをぐいぐいと作曲家の世界に引き込んでいきます。第2楽章の甘いメロディーは、幻想的です。そして第3楽章はまた超絶技巧。聴き手をどんどん高揚させ、ちょうどいい具合に酔わせてくれます。

そういった作品群を、ヴァイオリニストのカイリンはしっかりと表情をつけて「歌って」います。正にヴュータンは歌うという表現がぴったりだと私は思っていますが、その通りのどんぴしゃな演奏をしてくれています。硬軟のコントラストがはっきりしていて、ppからffまでが存分に表現され、聴き手を常にうならせ続けます。またオケのサポートも堅実で、ソリストとのバランスもよく取れています。

これでヴュータンは第4番までがライブラリにそろったことになるわけなのですが、彼はさらに3曲ヴァイオリン協奏曲を書いています。是非ともそれもきいてみたいと思います。また手に入りましたら、取り上げたいと思います。

いずれにしても、これからもヴュータンのヴァイオリン協奏曲は出来る範囲で追いかけていきたいと思っています。



聴いているCD
アンリ・フランソワ・ジョゼフ・ヴュータン作曲
ヴァイオリン協奏曲第2番嬰ヘ短調作品19
ヴァイオリン協奏曲第3番イ長調作品25
ミーシャ・カイリン(ヴァイオリン)
デニス・ブルク指揮
ヤナーチェクフィルハーモニー管弦楽団
(Naxos 8.554114)

地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。



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