かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

想い:よみがえれ!ミューザ川崎

3月11日に発生した東北・関東大震災。大津波で甚大な被害が出る一方、液状化で東京近郊でも被害が続出しています。液状化はしなかったものの、海に近い場所では揺れが激しく、そのために被害を受けた建物も数多く存在します。

音楽関係では、川崎市にあるミューザ川崎がその一つです。ホールの天井が落下し、骨組みにも影響が出ていると発表されています。

ミューザ川崎シンフォニーホールでの公演について
http://www.kawasaki-sym-hall.jp/

わたしは4月に2公演を聴きに行く予定でいました。うち一つはすでにチケットを買っています。その二つともミューザでの演奏は不可能となってしまいました。うち一つは同じ日で場所を変えて公演が決定しましたが、うち一つは結局来年の秋に順延となり、形の上では中止となってしまいました。

このホールは昨年末、中央大学音楽研究会管弦楽部の第九演奏を聴きに行ったホールなのです。

音楽雑記帳:実力をつけた中大オケ
http://yaplog.jp/yk6974/archive/477

あのホールの天井が・・・・・と思いますと、残念でなりません。発表通り、半年ほどで済んでほしいなと思います。

かつて、海外でもホールが傾いたことで大修理となったホールがあります。アムステルダム・コンセルトへボウです。

コンセルトヘボウ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%98%E3%83%9C%E3%82%A6

オランダは正式国名を「ネーデルランド」と言いまして、低湿地帯にできた国です。そのため、地盤沈下に悩まされてきました。風車があるのはそのためですが、それをもってしてもコンセルトへボウの重さによる沈下を止めることが難しくなり、大規模工事が行われ、1983年に終了し、ホールはよみがえりました。

ミューザ川崎は旧JR川崎電支区(変電設備などがおかれていた)跡地にたち、すぐ近くに鶴見川がながれます。

川崎地区No2-1  川崎駅西口の再開発(幸区) 
3.ミューザ川崎
http://web.mac.com/kkft1992/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88/Lazona.html

川の近くには地下水脈があるのが常識で、恐らくミューザもその影響を受けたものと想像します。いずれにしても、地盤的にはコンセルトへボウとよく似た傾向にあります。江戸時代にはすぐそばが海だったようで、川崎宿もじつは京急線京急川崎駅のすぐ近くとあって、もともと海岸線にも近い場所でもあります(かなり前ですが、川崎市市民ミュージアム川崎宿に関する特別展で確認しています)。

日本には優れた技術があります。状況としてはコンセルトへボウに較べればずっと軽微で済んでいると思います。きっと復活すると願っています。