2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧
今日はモーツァルトのピアノ協奏曲第24番です。彼のピアノ協奏曲の中でも、主調が短調である2曲のうちのひとつで、短調はこれが最後になります。前作のニ短調よりも激しい曲調で、精神的に不安定なときには逆効果かもしれません。 音楽療法でも、この曲を取…
今日は、モーツァルトのピアノ協奏曲第23番です。この曲は次の第24番とほぼ同時期に完成し、予約音楽会で披露されたであろう曲です。というのも、この曲だけは初演の様子が書きとめられていない曲です。初演の編成は記録でわかるのですが、時期が特定できな…
約1週間ぶりのご無沙汰です。まずは、近況から。 週末は仕事のあと、紀伊半島へ旅行へ行きました。那智の滝を見学し、その後、我家のルーツであろう大神神社へ。強行軍でしたが、楽しかったです。 そんな後に、今日取上げます第22番を聴きますと、またすがす…
今日は、モーツァルトのピアノ協奏曲第21番です。第20番とは打って変わって、ハ長調で書かれていますが、共にシンフォニックで、かつ高貴さが出てきている点が特徴かと思います。 驚きますのは、そのどちらもモーツァルト自身の予約音楽会のために作曲された…
モーツァルトのピアノ協奏曲を取上げるこのシリーズも、いよいよ後半に入りました。今日は第20番です。 全集はなかなか買えなくても、後期ピアノ協奏曲集は持っているという方も多いはずです。そのトップに来るのが、20番ですね。 そして、この20番はモーツ…
今日は、モーツァルトのピアノ協奏曲第19番です。別名「第2戴冠式」。じゃあ、第1戴冠式ってあるの?といわれそうですね。勿論あります。第1はつかずに「戴冠式」とついている第26番があります。それは、また第26番のときにお話ししましょう。 さて、この曲…
今日は、モーツァルトのピアノ協奏曲第18番です。この曲も、ともすれば彼のピアノ協奏曲の中で埋もれてしまいそうな曲ですが、静かな開始からドラマティックに展開してゆく構成は、すばらしいです。特に、聴き所は第1楽章と第2楽章です。 第1楽章は、カデン…
今日は、モーツァルトのピアノ協奏曲第17番です。この曲は第15番と共に、愛弟子であるバルバラ・フォン・ブロイヤー嬢のために書かれています。 第15番はそんな感じも受けるのですが、この第17番はさらに堂々としていて、単に個人演奏会だけのためにかかれた…
今日は、モーツァルトのピアノ協奏曲第16番です。この曲は彼の第3回予約音楽会で演奏されたもので、規模は第15番よりも大きくなっています。 事典では、華麗さは影を潜め、シンフォニックになっていると書かれていますが、一度お聴きあれ。そんなことはあり…
今日はモーツァルトのピアノ協奏曲第15番です。この曲は彼の「第2回予約演奏会」の曲目のひとつです。 この作品の特徴として、木管楽器が大活躍するという点にあります。実は、木管楽器もこの時期性能が向上し始めており、恐らくモーツァルトはそういう点を…
今日は、モーツァルトのピアノ協奏曲第14番です。 この曲は、彼の音楽全体の中でもエポックメイキングな曲です。なぜなら、この曲から彼は作曲年月、タイトル、楽器編成、冒頭主題を書き入れた自作品目録を作り始めたからです。 つまり、少なくとも、初演の…
今日は、モーツァルトのピアノ協奏曲第13番です。まず、この曲の特徴として、ハ長調であるということがいえるかと思います。 え、何でハ長調がって?それは、ハ長調は高貴な調だからです。ミサ曲でよく使われる調性です。勿論、ミサ曲全てがハ長調ではありま…
今日は、モーツァルトのピアノ協奏曲第12番です。この曲がモーツァルトがウィーンで最初に作曲してピアノ協奏曲になります。ザルツブルク時代最後の2台のための協奏曲から約3年。ウィーン定住を決めてから約1年半。一見しますと音楽的に後退したように見えま…