今月のお買いもの、令和4(2022)年5月に購入したものを、12回シリーズで取り上げます。e-onkyoネットストアにて購入しました、イルジー・ビエロフラーヴェク指揮チェコ・フィルハーモニー交響楽団によるドヴォルザークの交響曲と協奏曲全集、その第1回です。
できれば、flac192kHz/24bitのものが欲しかったところですが、まあ、指揮者がビエロフラーヴェクだし、と思い96kHz/24bitでいいだろう、DSEE HXを動作させればいいだけだし、ということで今回ドヴォルザークの交響曲全集を協奏曲までついて購入した次第です。
というよりも、実はその協奏曲のほうが注目なのですが・・・・・
ドヴォルザークは交響曲を9曲、協奏曲を3曲書いています。ですので全部で12曲収録されていることになります。その一つ一つを取り上げていきたいと思いますので、12回シリーズになります。
まず第1回は交響曲第1番。一時は行方不明となり、ドヴォルザークが唯一完成後手を入れていない作品だと言われているだけに、規模も大きなものとなっている作品です。それゆえ、演奏時間も長くなりがちなのですが・・・・・
ビエロフラーヴェクのタクトは、私にとっては好き嫌いが分かれるもので、スメタナの「我が祖国」ではあまりいい印象がありません。しかしこのドヴォルザークではいきなり引き締まった生命力あふれる演奏をしてくれます。むしろ、ドヴォルザークの手入れは全く必要なかったのではないか?と思わせるだけの説得力すらあります。
その意味では、作品が持つそもそもの魅力を引き出し、味見したうえで「どうぞ」と皿にディナーとして出されているような気すらします。聴いていて味わい深いというか、素直に「おいしい!」と叫ぶような、おお、第1番もこれだけ魅力的な作品だったか!と気が付かせてくれたのはさすがだなあと思います。
図書館から借りてノイマン指揮チェコ・フィルのもリッピングして持っていますが、第1番に関しては断然このビエロフラーヴェクのタクトがいいと思います。
しかも、録音もいい!ビエロフラーヴェクとチェコ・フィルのコンビだとついスプラフォンかと思いがちですが、これはデッカ。解像度のいいデッカだと、オーケストラ各パートの音もくっきり。チェコ・フィルにそもそも備わっている幅の広い表現力もしっかり記録されているのもまたいいですね!これなら、192kHzではなく96khzでもいいのかもしれません。
聴いているハイレゾ
アントニン・ドヴォルザーク作曲
交響曲第1番ハ短調作品3
イルジー・ビエロフラーヴェク指揮
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
(Decca flac 96kHz/24bit)
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